2025年9月12日、長崎・ハウステンボス内に、“絵本没入型”の新たなアトラクション「Miffy’s Dream Storybook(ミッフィーのドリームストーリーブック)」と、絶景ライドアトラクション「AIR CRUISE the RIDE (エアクルーズ・ザ・ライド)」が、同時グランドオープン!今回は、それら新アトラクションの内容と、オープニングセレモニーの様子をレポートする。
「ミッフィーのドリームストーリーブック」は、ミッフィー誕生70周年となるこのアニバーサリーイヤーに誕生した、世界で唯一のミッフィーのテーマエリア「Miffy Wonder Square(ミッフィー・ワンダースクエア)」内にオープン。全世界で8500万部以上(※ディック・ブルーナ氏が創作した絵本において)刊行された絵本やイラストの世界に没入できる屋内ウォークスルー型アトラクションとなっている。
オープニングセレモニーに出席したハウステンボス 代表取締役社長執行役員CEOの高村耕太郎さん(※「高」は、はしご高)は、「『ミッフィーのドリームストーリーブック』は、6月にオープンしたミッフィーエリアを完成させる最後の重要なパーツです。絵本の世界に入り、ご自身のカメラはもちろん、施設内に設置されているカメラを使いながら、“世界に1つしかない絵本”をゲスト自身のオリジナルで作ることができる、非常にユニークなアトラクションです」とアピール。
実際にその場所を訪れると、まずは敷地面積の大きさに驚くこと間違いなし。そして、“ブルーナ”カラーがあしらわれたカラフルな建物に入ると、各絵本やイラストをモチーフにした10のシーンが用意されているので、順路通りにそれらを巡って、絵本の世界にたっぷり浸ろう。壁に投影される“動くイラスト”や、楽しい音楽などとともに各シーンが再現され、注目ポイントが目白押しだ。
ちなみに記者のおすすめは、10のシーンの中でも、ソリ遊びをするグランティや、雪だるまを作るボリスのモチーフが設置された、絵本「ゆきのひの うさこちゃん」(ディック・ブルーナ 文・絵 / いしい ももこ 訳 / 福音館書店)のシーン。大人も入れる“映えるボールプール”や、ひんやりとした冷たい空気の演出、雪に見立てたシャボン玉の演出などがあり、没入感MAXだった。
最後に、隣接する建物内にある「ルーベンスマルシェ」で、お気に入りの写真をセレクトして、スペシャルフォトブック(5400円+送料)を作り、自宅まで届けてもらおう。完成作品を見たら、あらためて絵本の登場人物になったかのような感覚を味わえるのではないだろうか。
一方の「エアクルーズ・ザ・ライド」は、高精細かつ臨場感のある映像で、これまでにない“空の旅”へと誘ってくれるライドアトラクションとなっている。“8K LED”スクリーンを駆使した映像美により、青い海やうっそうとした森、広大な草原や砂漠、そして煌びやかな街並みなど、大絶景の上を“身体ひとつで飛び回るような感覚”を楽しめるのが特徴だ。
こちらについては、「地球が生んだ大自然の圧倒的な風景の中を滑空できるという本格的なライドアトラクションとなっています」と、紹介した高村さん。「8Kという、非常に解像度の高いLEDのスクリーンに映像が映し出されるのですが、その中に飛び込んでいくという体験で、自分自身が大自然の一部になっているような感覚が得られると思います」と胸を張る。
体験した報道陣からは「感動した!」との声が続出した同アトラクション。「ついに時代はここまで来たか」と唸ってしまうほど映像がリアルで、小さく映し出された眼下の人々も、まるで肉眼で見ているよう。その時々の景色にマッチした香りや水しぶきのエフェクトを感じながら、乗り物ごと上下左右に動き、映像とシンクロした浮遊感を五感で堪能することができた。
取材・文=平井あゆみ
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