森の中の巨大コカ・コーラ工場「グリーパークえびの」に行ってきた!

東京ウォーカー(全国版)

誰もが見覚えのある巨大なロゴが目印


宮崎県えびの市。人口約1万9000人の、のどかな風景に突如現れるのが、真っ赤な大きいコカ・コーラボトルだ。ここは、「グリーンパークえびの」。年間700万ケースもの「コカ・コーラ」社製品を作る工場である。今回、大勢の社員が集まっての一大イベントが行われるというので、現場にお邪魔してきた。

いつでもウェルカム!工場見学


【写真を見る】スタッフが笑顔でお出迎え


入口を入るとまず出迎えてくれたのは、笑顔のお姉さん二人。「グリーンパークえびの」は予約不要でいつでも自由に工場見学ができる。このスタイルは全国にある工場の中でも珍しい。

「やっぱり九州のお客様が一番多いですけど、海外からの方も増えています。みなさんインターネットを見ていらっしゃるみたいです」

年間で6万人が訪れるというこちらの工場見学。自分のペースで工場の様子を自由に見られるというのは、大きな魅力だ。

「紅茶花伝 ロイヤルミルクティ」を製造中。ペットボトルが大量に流れてくる様は圧巻!


コレクションギャラリーにはレア物がたくさん!


工場見学とともに人気があるのが、2008年にリニューアルしたコレクションギャラリー。「胸躍る楽しさ」をテーマに、コカ・コーラ誕生当初から現在に至るまでの、700点を超える貴重なコレクションが展示されている。

世界に2枚しかないレア看板がさりげなく置かれている


歴代のアメリカ製自動販売機。日本のものより頑丈なのだとか


「懐かしい~」「かわいい~」など、見学者も思わず声を上げて見ていた。現在は撮影禁止だが、将来的には撮影OKになるかも、とのこと(今回は特別に撮影)。

必見のコレクションストリート


製品の源=「水」を守るために


コレクションギャラリーに夢中になっていたら、何やら外が賑やかになってきた。コカ・コーラシステムの社員たちが到着したようだ。今回、社長のホルヘ氏をはじめ、社員320名が集まり、水源保護活動が行われるのだ。

全国で水資源保護に注力し、2016年末には製品や製造で使用した量と同等の水を自然に還元する「ウォーター・ニュートラリティー」を達成したコカ・コーラシステム。その活動の一環として、社員自らが水を生み出している森林に入り、植樹と間伐を体験する、というもの。

「えびの市の自然が素晴らしくて、とても感動している」とホルヘ社長


豊かな自然に抱かれて、思わず笑顔に


バスに20分ほど揺られると、広大な森林に到着。森林組合主導のもと、たくさんのスタッフが笑顔で出迎える。一面に広がる木々と土の香りが気持ち良い。

植樹チームはさらに歩いて奥へ


間伐チームは、ここで「玉切り(木を規定の寸法に切断して丸太状にすること)」という作業を体験する。初めてのチェーンソーにみんなビクビクしながらも、楽しそうに手を動かしていた。

「いつも都会にいるので、この自然は気持ちがいいですね!まだ小さいけど、子どももいつかぜひ連れてきたいなぁと思いました」


「宮崎に来るのも、チェーンソーももちろん初めてです。旅行はいつも海が多いので、山は新鮮で気持ちがいいですね。地元の方の歓迎ぶりにも驚いています」


自然×工場という楽しさ


「グリーンパークえびの」にはたくさんのオフィシャルグッズを扱うショップもある。 1番値が張るというゴルフバッグもちょくちょく売れているとのことで、「コカ・コーラ」ファンが多いことがうかがえる。また、施設の裏には自由に入れる広場もあり、コスモスや向日葵など、四季折々の花が楽しめる。今日は靄がかかっていたが、霧島連山も美しいと評判だ。

夏は向日葵でいっぱいになる


水資源を守り、自然と共生している「グリーンパークえびの」。工場見学の楽しみはもちろん、体いっぱいに自然を感じたいときにもオススメのスポットだ。

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