少年がタブレットに向かって「タスク、タスク~」と呼びかけると、“最新型人工知能のタスク”が返事をした。しかし、この“最新型人工知能”は何を聞いても「わかんない」と答えるポンコツAIだった。どこが最新型だというのか…?
「この問題の解き方を教えて」と尋ねると「えっ?俺に勉強させようとしてるの?わかるわけないじゃん…?」という言葉を残して、最新型AIは逃亡…タブレットには「家出中」の張り紙しか映らなくなってしまった。実はこの最新型人工知能のタスクを作ったのは少年の父親で、このポンコツぶりには息子のことを考える父親のある想いが込められていたのだった。
本作『役立たずのタスク』を描いたしばたさびまる(@pizakuigumatori)さんに本作について、掘り下げて話を聞いてみた。
――何を聞いても「わかんない」と答える「何もできないAI」とは逆に新しいですね!
この作品を描いたのはちょっと前なのですが、シンギュラリティ(※AIが人間の知能を超える転換点のこと)について思いを馳せた際に、軽い気持ちで「じゃあ人間と同じかそれ以下の頭脳のAIがいたら仲良くなれそうじゃない?」と思ったことがきっかけでした。
頭がよくなったAIが将来的に反乱をおこす可能性があると考えるなら、人間に味方するAIもいてほしいなあという無意識の願望が出てしまったのかもしれません。
――「何もできないAI」を開発したのは主人公の父親でしたが、終盤に明かされる父親の想いが胸アツでした!この父親のセリフに込めた想いについて教えてください。
スマホなどで知りたいときに「正しい情報」を一瞬で得られる時代になり、いずれ同世代の友達が少なくなるかもしれない未来で、「あーでもないこーでもない」と他人と他愛ない時間を過ごすことが少なくなるのはちょっと寂しいかもなあと思ってこのセリフになりました。
――私も寂しく感じたのでこのセリフは胸に刺さりました!
でもこの感覚は私たちの世代だから思うことであって、現代の子どもたちや将来の子どもたちには今の技術のよさを享受できるメリットもあると思います。もしもいつかこんなAIができるんだとしたら、人間と仲良くやっていける存在だといいなと思います(笑)。
しばたさびまるさんは、コミティアに参加することも多いという。次回参加の予定は未定だが「BOOTHなどで同人誌の販売や、配信サイトで漫画の配信も行っておりますので、ご興味ありましたらぜひチェックしてください!イラストのお仕事もあればぜひお声がけください!」とのこと。またしばたさびまるさんの別の作品もSNSにアップされているので、興味のある人はぜひ覗いてみて!
取材協力:しばたさびまる(@pizakuigumatori)
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