東京都が多摩地域の26市3町1村と連携して多摩地域の魅力を多角的に発信している「多摩の魅力発信」と、多摩丘陵を舞台としたスタジオジブリの名作『平成狸合戦ぽんぽこ』とのコラボがスタートした。2025年10月17日から12月21日(日)の期間限定で、多摩モノレールでフルラッピング車両の運行が開始!これに伴い、多摩モノレールでも特別デザインの一日乗車券の販売やスタンプラリーを実施。ジブリファンならずとも多摩モノレールを利用したくなる魅力的なイベント内容を紹介する。
4両すべてが名場面で彩られる!車両内のポスターにも注目を
1994年に公開された『平成狸合戦ぽんぽこ』は、開発が進む多摩ニュータウンの一帯で暮らすタヌキたちが「化学(ばけがく)」を駆使して、開発を阻止しようと奮闘する姿が描かれている。10月17日に行われた「ラッピングモノレール出発式」に出席した株式会社スタジオジブリ執行役員の西岡純一さんによれば「開発に反対するタヌキがテーマの作品を使っていいのかという話もあった」そうだが、「タヌキたちは頑張るんだけど、人間の大きな力には敵わず、人間の世界に溶け込んで暮らしていこうという前向きな作品」ということで今回のコラボに行き着いたんだそう。
多摩モノレールは4両編成。1両ずつ『平成狸合戦ぽんぽこ』の異なるシーンが描かれている。1号車は主人公・正吉たちタヌキが化学を身につけ、人間社会に向かっていくシーン。2号車は正吉とおキヨが森の中で子育てをしているシーン。3号車は正吉の幼馴染・ぽん吉が招き猫にうまく化けられないシーン。そして4号車はぽん吉とおキヨが草原で鞠つきをして遊ぶシーンが描かれている。それぞれ、作品の世界観をダイナミックかつ色鮮やかに表現している。
車両内には、多摩地域30市町村をそれぞれ象徴するスポットなどを紹介するポスターを展示。自然、歴史、グルメ、伝統行事などその土地ならではのものがポスターになっていて、多摩地域が個性豊かな市町村で構成されていることがわかる。
ラッピング車両は1編成。運行スケジュールは多摩都市モノレールの公式サイトで公開しているので、要チェックだ。