魚喃キリコによる同名漫画が原作の映画『南瓜とマヨネーズ』の舞台挨拶が12月7日(木)大阪のテアトル梅田で行われた。主演の臼田あさ美が登壇し、公開から1か月近く経ちながらも客層が伸び続けている本作の魅力を語った。
映画『南瓜とマヨネーズ』は恋人でミュージシャン志望のせいいちの生活を支えるためキャバクラで働くツチダが忘れられない元恋人のハギオに再会し、過去にすがるように彼にのめりこんでいく物語。
女性からの評価が高く、リピーターとして2度、3度と観られることが多いという本作。臼田は舞台挨拶でも観賞2度目だという観客が半数以上いることに「すごい」感激。しかし、臼田自身も自慢げに「3回観てるんですよ」と満面の笑みで話し笑いを誘った。臼田は劇場で「このシーンで笑うんだ」「ここで感動するよね」などお客さんと同じ空間で共有して観ることができてすごく良かったと振り返った。また、臼田はインスタグラムにファンから「共感しました」などの反響や、映画レビューサイトを見ていると「こんなダメな人たちに共感しないで」と不安になるという。「でも、そのくらい日常の地続きにこの話があって、終わってからもせいいちやツチダがどこかで生きているような気持ちになる。決して派手な作品じゃないけど人が生きている感じが伝わって、それを受け取ってくれる人がいることが女性の支持を集める理由だと思う」と語った。
本作で12年ぶりに共演することとなったハギオ役のオダギリジョーとの話題では「あの時は初めて映画に出たばかりでオダギリさんは台本に書いてないことばかりしていて変な人という記憶だった」と語り「でも今色々経験してからは、それくらい自由にお芝居ができる人なんだ」と尊敬するようになったという。当初はせいいち役の太賀との生活シーンが愛おしすぎて「このまま2人が上手くいきますように」と祈っていたが、オダギリとの撮影で「この人かっこいい」と簡単に気持ちが移り変わったという。「あれよあれよという間に人を巻き込む魅力があって、『女たらし』とかではなくて『人たらし』のような、女性だけではなく男性も周りに寄って来る、そんな魅力がある人」と振り返った。
関西ウォーカー編集部/ライター桜井 賢太郎