「ロシア」というと、どんな国、どんなモノを思い浮かべるだろう?シベリア鉄道?それともピロシキ?一般の日本人にはその程度の知識しかないかもしれない…(涙)。日本とは海を隔てた隣の国なのに、ロシアの本当の魅力を知る人は少ない。つまりロシアは日本人にとってまだまだ“近くて遠い国”なのだ。
そんな中、2016年にプーチン大統領が11年ぶりに来日し、両国は国家レベルで政治面や経済面での協力を約束した。さらには文化面でも「ロシアの季節」と銘打ち、日本各地でボリショイバレエ、ロシア国立サンクトペテルブルグ マールイ・ドラマ劇場の演劇、トランス=シベリア芸術祭などが開催に。国内42都市で約350万人を動員し、日本の人々がロシアの奥深い文化に酔いしれたのだ。去る12月10日、「ロシアの季節」は、ロシアでもっとも伝統のある劇場「マリインスキー歌劇場管弦楽団」のコンサートで閉幕した。でも、ロシアとの文化交流は、これで終わったわけではなかった!
2018年は日本とロシアの交流年!アートから音楽まで、豊穣なロシア文化を体感
来年は「ロシアにおける日本年」「日本におけるロシア年」をキャッチフレーズに、両国の相互交流がより深く大体的に行われることが決定。日本側は12月11日より「ロシア・イン・ジャパン」というプロジェクトをスタートさせ、これを記念して、前述の「マリインスキー歌劇場管弦楽団」が、東京・渋谷ヒカリエのオープンエリアで演奏を行った。
見どころは、日本通としても知られる世界的バイオリニストのワディム・レーピン氏、国内最高峰ピアニストの横山幸雄氏、同管弦楽団のカリスマ指揮者ワレリー・ゲルギエフ氏らの共演だ!夢のように美しいチャイコフスキーや雄々しいショスターコーヴィチの曲を奏でた。コンサートの観覧には女子中学生らも招待参加。豪華アーティストたちの競演をすぐ目の前で聴けるなんて、なんてラッキーな彼女たち♪
心を震わす芸術は、国境を越える。理解するのに言葉はいらない!
では、2018年はどんなイベントが行われるだろう?詳細はまだ未定だが、舞台ではトランス=シベリア芸術祭in Japan 2018やマリインスキーバレエ、国立トレチャコフ美術館展、フードフェアやブックフェアなどが開催される予定だ。
さらにはアニメや映画も日本に上陸予定。ワディム・レーピン氏が「芸術を理解するのにわざわざ翻訳する必要はない」と語ったように、素晴らしい芸術は国境を越えて、人々の心を感動で震わせる。そしておいしい料理は私たちの胃袋を豊かに満たしてくれる。そう、言葉はいらないのだ。
「ロシア・イン・ジャパン」は、なんと5年間継続予定!とてつもなく広大な大地には、多様で奥深いロシアの魅力がまだまだ眠っている。このプロジェクトによって、2018年は、日本で“ロシア好き”が増えること間違いなしだ!【ウォーカープラス編集部】
東野りか