ディズニー最新作「プリンセスと魔法のキス」の魅力をアニメーター、マーク・ヘンが語る!

関西ウォーカー

のろいによって、カエルの姿に変えられてしまった王子様にキスをしたことから、自らもカエルになってしまったヒロイン、ティアナの恋を描くディズニー最新作「プリンセスと魔法のキス」。「アラジン」('92)など数々のディズニー作品でヒロインを描き、ディズニーの原点“手描きアニメーション”が復活した本作ではヒロインを手がけたアニメーター、マーク・ヘンに直撃インタビュー!

─マークさんは、スーパーバイジング・アニメーターとして本作に参加されていますが、具体的にどんなことをされているのでしょうか?

「アメリカではキャラクターそれぞれに対して、数人のアニメーターが付きます。その中で、そのキャラクターに統一感を持たせるために最終的なチェックも行っているのが、スーパーバイジング・アニメーターです。各キャラクターの監督といった感じですね」

─今回、ティアナを手がける上で心がけたことは?

「ティアナはレストランを持つという夢を叶えようととても熱心仕事で少し頑張りすぎですが、一方でユーモアもある。それに彼女は人に好かれる女性であり、彼女自身も周りの人のことが大好きなんです。そういったすごくフレンドリーなところが彼女の魅力で、これまでのヒロインにはない個性だなと思いました。そんなティアナを魅力的に表現するために“ひとみ”にこだわりました。それはカエルになってしまった時も同じです。実際のカエルの骨組みを研究してデザインに取り入れながらも、ティアナらしい魅力を出すために、ひとみは人間の時と同じにしています」

─確かにヒロインのひとみのキュートさは印象的です。それに手描きアニメーションならではの温かみもありますね。

「“手描きアニメーション”はディズニーの誇りであり、人の心により訴えかけることができる手法だと思います。この作品を観た方から“手描きアニメーションが恋しかった”という感想をいただいたんですが、すばらしいアート作品を見た時のような反応をされていました」

─では最後に、本作の見どころを教えてください。

「私自身、できあがりにすごく満足していますし、長編アニメーション部門を始め、2010年第82回アカデミー賞に3部門もノミネートされてうれしいです。本作も笑ったり泣いたり、さまざまな感情を揺さぶられる映画ですので、大人も子供もぜひ楽しんでいただきたいと思います」

【取材・文=リワークス】

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