駅員経験のあるザバック
(@theback_blog)
さんは、X(旧Twitter)やブログにて駅員を主人公にした漫画などを中心に公開している話題の漫画家。今回は過去にウォーカープラスで紹介した「クレーマールーティン」の漫画をお届けするとともに、著者に仕事で実際に受けたクレームについても詳しく聞いた。
クレーマー常連あるあるがリアルすぎて笑えない
駅員として働くペンギンのペン助を主人公にした短編漫画「100日後に辞める駅員さん」は、作者のザバックさんが実際に駅員として勤務していた頃の体験をもとに描いた作品だ。日々の仕事の中で出会う理不尽なクレームや、思わずため息が出てしまう出来事が、リアルに描かれている。
ある日、ペン助の前に現れたのは、何度も同じようなクレームを繰り返してきた“常連”の男性だった。「俺はほかの客を代表して言ってるんだ」ともっともらしく不満をぶつけてくるが、その要求は駅員の立場では対応できないものばかりだ。ペン助が冷静に「判断いたしかねます…」と伝えると、男性は激昂し、「もういい!お前のとこの電車は二度と使わないからな!!」と言い残して去っていく。
その言葉に、ペン助は内心で少しだけ肩の力を抜くが、翌日、改札を行き交う人の中に、昨日の男性の姿を見つけてしまう。何事もなかったかのように電車に乗る様子に、思わず言葉を失ってしまうのであった。
ザバックさんによると、「お前のとこの電車は二度と使わないからな!!」という言葉は、実際に言われたという。「でも、次の日には普通に乗ってました」と振り返りつつ、「どうにかして駅員に謝らせたかったんでしょうね」と語ってくれた。
理不尽な対応に心を削られながらも、仕事を続けるペン助の姿は、多くの人の共感を呼んでいる。クスッと笑えて、現実の厳しさも感じられる本作を、ぜひ読んでほしい。
取材協力:ザバック(@theback_blog)
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