太宰府天満宮の参道を登りつめた左の角。庭園を眺めながら至福のひと時を
四季折々の風情を楽しめる美しい庭を眺めながら梅ヶ枝餅をいただける「寺田屋」は、飛梅漬や合格梅などの梅商品が数多くそろうことでも有名な店。甘さ控えめの梅ヶ枝餅はもちろん、各種商品にもファンが多く、おみやげにも喜ばれている。
なんといっても美しい庭園が実に見事。その美しさは、店内の奥まで入って、庭の存在に気付いた客から感嘆の声があがるほど。人通りの多い参道沿いとは思えない、喧騒から離れた空間に心もゆったり。丁寧にたてられたお抹茶と梅ヶ枝餅を一緒にいただけば、至福のひとときを過ごすことができる。秋の紅葉もオススメだ。
創業85年、昔ながらの製法を守りながら、上品な味を意識した梅ヶ枝餅(1個120円)は、手焼きで何度も開閉を繰り返して焼くことで香ばしく仕上げる。餅も厚みがあり、外はパリッ、中はもちもち。あんことのバランスもすばらしく、心地よい食感が味わえる。抹茶だけではなく、珈琲や紅茶とのセットで楽しめるのも嬉しい。
そのほか、昔ながらのしょっぱさが人気の自家製梅も自慢のひと品。特におすすめは「飛梅漬(大粒)」(200g/800円)。伝統を守りながら塩にもこだわり、何段階もの工程を経て漬けられる梅は、専門店ならではの味。ピリッとした快い辛さの「辛子梅」(1180円)、合格梅なども並ぶ。
おみやげとして人気なのは、個包装で配りやすい「一粒梅」(5個入580円)、メディアでも取り上げられた、完熟梅のスイーツ「梅グラッセ」(5粒入680円)。梅酒などの取り扱いもある。
「寿庵 寺田屋」が贈る、美しき庭園と「梅」香るひと時。太宰府天満宮を訪れる楽しみがまた1つ増えそうだ。
[寿庵 寺田屋]福岡県太宰府市宰府4-6-15 / 092-922-4064 / 9:00~17:30 / 不定休 / 16席
【九州ウォーカー編集部/文=安藤エリカ/撮影=鍋田広一(パンフィールド)】
九州ウォーカー編集部