専業主婦は「働いてない」扱いで肩身が狭い?妻を肯定する夫の“神対応”に「全人類読んで」「救われた」の声【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

【漫画】専業主婦は「働いてる」とは言わないの?画像提供:みこまる(@micomalu)

家事、育児、介護。家族のために行われるこれらの行為は、対価が発生しないことから「無償労働」と呼ばれる。いわば「タダ働き」だ。 これに対し、世間では「衣食住を夫に賄ってもらっているのだから当然」「給料を求めるのはおかしい」という意見もあれば、「時給換算すればモチベーションも上がるのに」「労働に対する対価がなさすぎる」といった同情の声もあり、賛否は常に分かれる。 今回は、そんな専業主婦の葛藤をテーマにしたみこまるさん(@micomalu)の漫画『専業主婦は「働いてる」とは言わないの?』を紹介する。 子どもの成長を見守るために退職という道を選んだことは、果たして間違いだったのだろうか。

「働いていない」という後ろめたさと孤独

専業主婦は「働いてる」とは言わないの?02画像提供:みこまる(@micomalu)

専業主婦は「働いてる」とは言わないの?03画像提供:みこまる(@micomalu)

専業主婦は「働いてる」とは言わないの?04画像提供:みこまる(@micomalu)


本作の主人公・サチは、1歳と3歳の子どもを育てる専業主婦だ。幼い子どもたちと向き合う日々は充実しているはずだが、社会からの視線は冷たく、彼女は常に肩身の狭さを感じていた。 作者のみこまるさん自身も、かつては専業主婦だったという。子どもとたくさん触れ合いたいと願い、自らの意思でその道を選んだにもかかわらず、心のどこかに後ろめたさがあったと振り返る。 無収入であるという事実、そして社会が動く時間軸とは異なる場所で過ごしているという感覚が、社会からの疎外感を生んでいたのかもしれない。

「専業主婦は楽で暇」という誤解


世間には「専業主婦は暇だ」「夫の稼ぎを当てにして楽な人生を送っている」と軽んじる声が少なからず存在する。 これは、労働時間による拘束や明確なノルマがない生活が、外で働く人から見て「自由気まま」に映るからだろう。 しかし、みこまるさんは自身の経験を通じ、「果たして本当に楽なのだろうか?」と疑問を抱いたという。 子どものために毎日弁当を作り、園へ送り迎えをし、公園で遊び回る子どもの安全に目を光らせる。これらは決して「暇つぶし」ではない。実際はかなりハードな肉体労働であり、精神力も削られる立派な「仕事」だ。みこまるさんは、その過酷さと尊さを再認識したことから、本作を描き始めたそうだ。

理想の夫が肯定してくれた「無償の価値」


作中に登場するサチの夫は、妻の頑張りを正当に評価し、認めてくれる人物として描かれている。 これについてみこまるさんは、「創作だからこそ、とびきり『できた人』にしました」と明かす。現実には理解のないパートナーも多いかもしれないが、自分の妻が専業主婦である男性には、ぜひこういった敬意を持って接してほしいという願いが込められているのだ。

同様の悩みを抱える読者からは、「救われた気持ちになった」「最高に価値あるものは無償で提供されている」といった共感の声が数多く寄せられている。 日々の奮闘を見てくれている人がいる。ただそれだけで、心にかかった霧は晴れていくものだ。本作は、孤軍奮闘するすべての主婦たちへのエールといえるだろう。

取材協力:みこまる(@micomalu)

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