mamagirlにて2024年11月に公開された、『この子、彼氏に3股されたらしいw』。本作は何人かの知人から聞いた実話をもとに制作されており、そのリアルなエピソードがネットで話題になっている。今回はプロットを担当した
mamagirl
編集部・梅田さんと作画担当の瀬戸うなぎさんに、友達の過去をつい暴露してしまった登場人物などについて話を聞いた。
立ち直らせたい善意が、空回りしていった夜
元カレの3股が発覚し、別れたばかりの大学生・カホは、教室で気持ちを整理できずにいた。そんな彼女のもとへ現れたのが、明るくてムードメーカーの友人・エミリである。エミリは軽い調子で「3股はダメージでかいよね!もはやギャグでしょ」と声をかけるが、その言葉はカホの胸に引っかかりを残す。悪気はなさそうだが、どこかデリカシーに欠ける態度だった。
エミリは「新しい恋をしたほうがいい」と考え、「いい感じの人はいないの?」と畳みかける。しかし、別れてまだ2週間のカホにその余裕はない。そんな中、友人のユキを巻き込み、半ば強引に合コンの話が進んでいった。エミリなりにカホを元気づけたい思いがあるのは伝わってくるが、そのペースは本人の気持ちを置き去りにしていた。
「ウケるよね〜!」合コンの場で暴かれた、触れてほしくない過去
合コン当日、エミリは終始カホの話題を中心に場を回そうとする。成績がいいことなどを次々と紹介し、「早く彼氏を作ってほしい」という思いが空回りしていく。カホがトイレに立った隙、決定的な一言が飛び出した。「カホって元カレに3股されたんだよ~!ウケるよね~!」。笑いながら語られたその暴露に、場の空気は一気に凍りついた。
「デリカシーがなさすぎる」笑えない冗談が招いた、決裂の瞬間
戻ってきたカホは、男子たちの微妙な反応ですべてを察する。気まずさに耐えきれず、ついにエミリへ怒りをぶつけると、エミリも逆上し、大喧嘩へと発展する。居たたまれなくなった男子たちはその場を去り、残されたのは修復不可能な溝だけだった。「デリカシーがなさすぎる」。カホの言葉は、友情の終わりを告げる決定打となった。
「身近にいる、ちょっとイラっとする人」を描く理由
本作は、程度の差こそあれ誰の周りにもいそうな「デリカシーのない友人」をテーマに、実際に聞いた複数の体験談を組み合わせて制作されたという。善意のつもりでも、相手の傷に土足で踏み込めば関係は簡単に壊れてしまう。その危うさが、痛いほどリアルに描かれている。
また、作画を担当した瀬戸うなぎさん自身も、友人の嫌な過去を軽々しく話題にする行為は不快だと感じているという。場の空気を壊さずに話題をそらしたり、やんわり注意したりする――そんな「距離感のスキル」の大切さも、本作は静かに問いかけている。
mamagirlでは、日常のモヤモヤや人間関係の違和感に共感できる作品が数多く投稿されている。本作もまた、「それ、今言う?」と思わずにはいられない瞬間を通して、読者自身の経験と重なる一作となっている。
取材協力:mamagirl編集部・梅田/瀬戸うなぎ
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。