数年前に不慮の事故で死んでしまった猫・ブレッキーは、お風呂のお湯を飲むのが好きなおばあちゃん猫だった。これはこの漫画の作者の万福さんが久しぶりに実家に帰ったときの話。今でもブレッキーがいないことが信じられない万福さんの身に、ちょっと不思議でやさしい怪奇現象が待っていた。
テレビ番組の企画でエピソード漫画を描いたこともある
万福
さんの「うちの猫の話」を紹介するとともに、万福さんが体験した不思議なエピソードについて話を聞いてみた。
会いたかった猫との再会…こんな怪奇現象ならうれしい気持ちになるね
お風呂に入ろうとしたとき、作者の万福さんは、母親から「ブレッキーがくるよ」と声をかけられた。ブレッキーとは、かつて一緒に暮らしていた猫の名前だという。霊感のある母親から不思議な話を聞くことは珍しくなく、このときも万福さんは深く考えず、そのまま湯船につかった。すると、すりガラスの向こうに、ぼんやりと小さな影が近づいてきた。影はゆっくりと輪郭を持ちはじめ、次第に猫の形へと変わっていった――。
この出来事について万福さんは、「母には霊感があるので、私には見えないかも…と思っていたので、めちゃくちゃうれしかったです。会いたい気持ちが繋がったのかな」と話してくれた。ブレッキーは「The猫」という表現がぴったりの、マイペースでツンデレな猫だったそうだ。実家には大型犬もいたが、物怖じすることなく相手をし、やさしい存在だったという。
本作について万福さんは、「犬や猫を飼っていたり、動物が好きな方に届いてほしかった話」だと語る。友人の中には「読んで泣いたよ」と伝えてくれた人もおり、「描いてよかったと思えた作品です」と振り返った。
特別な出来事を、静かに描いた本作、「うちの猫の話」。大切な存在を思い出す夜に、そっと読んでみてほしい。
取材協力:万福
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