パリとニューヨークを魅了した森英恵、その100年をたどる大回顧展「生誕100年 森英恵 ヴァイタル・タイプ」が国立新美術館で開催

東京ウォーカー(全国版)

日本のファッション史を語る上で欠かせないデザイナー・森英恵。その生誕100年を記念した大規模回顧展「生誕100年 森英恵 ヴァイタル・タイプ」が、2026年4月15日(水)から国立新美術館で開催される。没後初となる本展では、オートクチュールを中心に約400点もの作品や資料を展示。世界を舞台に活躍した森英恵の創作と、その生き方に迫る。

生誕100年を記念する展覧会メインビジュアル。華やかなドレスが並ぶ


生誕100年という節目に開催される、待望の回顧展

1950年代に映画衣装の制作からキャリアをスタートさせ、1965年にはニューヨーク・コレクションへ進出。さらに1977年、アジア人として初めてパリ・オートクチュール正会員となり、世界的な評価を確立した森英恵。本展は、そんな彼女の歩みを日本、ニューヨーク、パリという活動拠点ごとにたどりながら紹介する。

会場には、華やかなオートクチュールドレスをはじめ、デザイン画、資料、初公開作品など約400点が集結。ファッションデザイナーとしての側面だけでなく、出版やメディア活動など、ファッションを文化として社会に根付かせようとした多面的な功績にも光を当てる。

代表作が一堂に会する会場。森英恵の世界観を体感できる空間

色彩とシルエットの変遷がわかる展示風景。世界で評価された仕事


「ヴァイタル・タイプ」に込められた思想

本展タイトルにもなっている「ヴァイタル・タイプ」は、森英恵が1961年に雑誌『装苑』で提唱した人物像だ。「生命力にあふれ、敏捷げに目を光らせた女性」という言葉に象徴されるこの考え方は、彼女自身の生き方そのものでもあった。

家庭と仕事を両立しながら創作に打ち込み、常に前を向いて挑戦し続けた森英恵。その姿は、時代を超えて現代を生きる私たちにも響く。性別や立場を問わず、自分らしく生きるためのヒントを与えてくれる点も、本展の大きな魅力。

1950年代半ば、若き日の森英恵。創作に向き合う自然な笑顔

1968年制作のドレス。大胆な配色に時代のエネルギーが宿る


オートクチュールで感じる、世界に誇る日本の美意識

展示の中心となるのは、森英恵が手がけたオートクチュールの数々。日本の布地や文様、自然から着想を得たモチーフを、現代的かつ国際的な感覚で昇華した作品は、今見ても新鮮。パリやニューヨークのランウェイを魅了した理由を、実物を通して体感できる。

2004年のオートクチュール最終章。拍手に包まれる森英恵


森英恵の作品をまとめて見ることで、単なるファッションの歴史ではなく、ひとりの女性が世界と渡り合いながら切り拓いてきた人生そのものを感じられる。華やかさの裏にある強さやしなやかさは、今の時代にも通じるもの。ファッションに詳しくなくても、前向きなエネルギーをもらえる展覧会となるだろう。

生誕100年 森英恵 ヴァイタル・タイプ
会期:2026年4月15日(水)〜7月6日(月)
会場:国立新美術館(東京都港区六本木7-22-2)
問い合わせ電話:050-5541-8600
アクセス:東京メトロ千代田線乃木坂駅6出口直結。都営大江戸線六本木駅7出口から徒歩約4分
開館時間:10時〜18時※金・土曜は20時まで。入場は閉館30分前まで
休館日:毎週火曜日※5月5日(祝)は開館
観覧料:前売券一般2000円、大学生1600円、高校生1200円。当日券一般2200円、大学生1800円、高校生1400円
※前売券販売期間~4月14日(火)23時59分
※中学生以下は入場無料
※障がい者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料
※4月17日(金)~19日(日)は高校生無料観覧日(学生証の提示が必要)


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