しろやぎ秋吾(
@siroyagishugo
)さんの書籍『フォロワーさんの本当にあった怖い話』(双葉社)に収録されている「こっくりさん」は、SNSに寄せられた実体験をもとにした短編ホラーだ。かつて子供たちの間で大流行したこっくりさんという占いが、予想だにしない不気味な結末へと変貌する様子を描いている。
こっくりさんの不吉な回答
しろやぎ秋吾さんは、SNSに寄せられた体験談を漫画化しており、その身近な恐怖が多くの読者を引きつけている。本作の体験者は、小学生のときに友人たちとこっくりさんをすることになった女性だ。もともと乗り気ではなかった彼女は、早々に「おかえりください」と切り上げようとする。しかし、こっくりさんの答えは「いいえ」だった。
さらに事態は悪化する。友人の好きな相手について質問したところ、返ってきたのは「もうしんでいる」という戦慄の回答だった。読者からは「遊びでもやるもんじゃない」というコメントが寄せられており、日常に潜む呪術的な恐怖が克明に描かれている。
実体験ならではの恐怖感
体験談を作品にする際、しろやぎ秋吾さんは「この人はどんなことを考えて、どう怖く感じたんだろう?」と想像することを大切にしている。プロの怪談師による話とは異なり、霊の正体がわからない「見えた気がした」という身近な感覚こそが、このシリーズの魅力だ。
しろやぎ秋吾さんは、なるべく怖い絵を描かずに怖がらせる工夫を凝らしている。そのほか、さまざまジャンルの体験談を描くなかでも、特に怖い話では体験談選びに最もこだわっているという。多様な怖さを追求することで、読者の想像力をかき立てる独特のホラー表現を確立している。
取材協力:しろやぎ秋吾(@siroyagishugo)
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