こっしー(@koishinikki0905)さんはブログで『いじめっ子だった親の子はいじめられるべき!』という作品を投稿し、ネットを中心に注目を集めている。母親になった主人公が娘が入学する小学校でいじめっ子だった同級生と再会をするというエピソードだ。本作を描いたきっかけや子ども同士が同じ小学校に通うシチュエーションなどについて、こっしーさんにインタビューした。
――本作を描こうと思われた理由について、お聞かせください。
本作を描こうと思った理由は、自身がいじめにあった経験があるからです。私は小学4年生のとき、いじめを経験しました。それまで仲良くしていた女の子が、ある日突然私を無視するようになりました。その子は本作の菊のようにクラスの中心的な存在でした。私は「自分が何かしてしまったのではないか」と思い、何度も理由を聞きましたが教えてもらえず、その状況は5年生になってクラスが変わるまで続きました。その子とはその後も中学校が同じでしたが、同じクラスになることはなく、今にいたります。
大人になってから、その子がお母さんになったと人づてに聞きました。もし私が地元で子どもを産み育てていたら、その子の子どもと自分の子どもが同じ小学校に通うこともあったかもしれない。そして、もしかしたら「ママ友」として再会していたかもしれない。そう考えたとき、ふと疑問が浮かびました。「昔いじめをしていた人は、自分の子どもにいじめをしてはいけないと教えるのだろうか」「もし自分の子どもがいじめられたら、どんな気持ちになるのだろうか」そんな想像から、本作が生まれました。
――本作を描くうえで、どんな点を工夫されましたか?
私の感じている感情を読者の方に追体験してもらえるように、感情を描くように工夫して描きました。伝わってくれていたらうれしいです。また、キャラクターの描き分けが大変で、どの子がどの親がわかるように髪色を同じにしたり、誰が誰だかわからないと混乱しないようにも工夫しました。
――桜は大人になっていじめっ子だった菊と再会し、子ども同士が同じ小学校に通うことになりましたね。かなり複雑なシチュエーションですが、この点についてこっしーさんの意見をお聞かせください。
私は田舎育ちなので、もし自分が地元に留まり結婚、出産していたら有り得た話だったと思っています。仲良しな同級生と子どもが同じ小学校だとうれしいですし、そういう話はよく聞きますが、逆パターンも言わないだけであるのではないかと思います。
――小学生のころ、桜は当時いじめられていた藤と仲良くなりましたね。勇気のある行動だと思いますが、こっしーさんはどのように思われますか?
私がいじめられていたときも、心の拠りどころになってくれた友達がいました。その子とは今でも友達です。だからこそ、自分の子もいじめられている子を助けられるような子になってほしいです。
――最後に、今後の展望についてお聞かせいただけますか?
私は現在、救急看護師として働きながら、スカッと漫画を描いています。これまで自分が体験してきたモヤモヤをスカッと成敗するような漫画も描き続けたいですが、今後は救急看護師として現場で感じているリアルな葛藤も漫画として描いていきたいと考えています。たとえば、高齢者の延命治療の意思決定を支える家族に寄り添うときの葛藤など、医療現場で生まれるリアルな感情を漫画で伝えていきたいです。
本作では、著者の実体験をもとに小学生の女子の友達関係についてリアルに描かれている。こっしーさんはほかにも数多くの作品を描いているので、興味がある方はこの機会にぜひ一度読んでほしい!
取材協力:こっしー(@koishinikki0905)
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。