福岡ソフトバンクホークスの2017年のリーグ優勝に大きく貢献したチームの勝ち頭・東浜 巨投手と、女房役の甲斐拓也捕手のスペシャル対談が実現。今だからこそ話せる本音トークを存分に明かしてくれた!
―昨シーズンは東浜投手先発の全試合でバッテリーを組んだ2人ですが、プライベートでも仲よしなんですか?
東浜 巨投手:いや~、ほとんど会わないですね。1回だけ遠征先のホテルで食事に行ったような。それくらいです。
甲斐拓也捕手:中華ですよね。覚えてます。
東浜投手:試合中ずっと一緒なんで、プライベートまではちょっと(笑)。その分、試合中はほんとによく話したと思います。僕にとって、年下のキャッチャーとシーズンを通してバッテリーを組むのが初めての経験。最初は不安もあったけど、試合前のミーティング、ロッカールーム、試合中もイニングが終わるたびに2人で確認作業をしていました。拓也と2人で“一緒にやってる感”は、先輩キャッチャーと組んでいた2016年までにはない感覚でしたね。
甲斐捕手:巨さんは僕のサイン通りに投げてくれて、試合が終わった後に「あの場面は、こうしたほうがよかったと思う」とか、細かくアドバイスをくれるんです。僕が気付かなかったバッターの動きを指摘されることもあって、1年間でたくさん勉強させてもらいました。
―1年間ボールを受け続けた甲斐捕手からみた、東浜投手のスゴいところって?
甲斐:巨さんはトータルバランスが抜群!全部の球種のレベルが高いので、状態が悪い時でもそれなりのピッチングができるんです。1年間投げ続けていたら、万全の状態の時のほうが少ないもの。特に巨さんの場合、チームの事情で一定の試合間隔で投げられないことも多かったけど、それでも16勝できるってほんとスゴいと思います。
東浜投手:言われたところで投げるのが仕事だから。コンディションという面では拓也もそうとうきつかったよね?隣で見ながら「拓也大丈夫か?」って表情の時があったもん。
甲斐捕手:バレてましたか(笑)。特に高谷さん(=高谷裕亮捕手、高の字はハシゴダカ)が怪我してから復帰するまでは、ほとんど試合に出させてもらって「野球ってこんなにきついんだ」って初めて思いました。6~8月は体力的にも、精神的にもきつかったです。
―そんな苦しい状態の2017年7月に北九州市民球場で行われた鷹の祭典(7/19)では、2打席連続ホームラン!
甲斐捕手:あの試合は最高でした!ホームラン、ホームラン、スリーベースだったので、監督も驚いてましたね(笑)。
2人のヒートアップしたトークはまだまだ終わらない!後編に続く!
【九州ウォーカー編集部/取材・文=近藤耕平、撮影=鍋田広一】
近藤耕平