本作のヒロイン・早乙女さくらは、いわゆる「高身長女子」。幼なじみの樋野武志とともに育ってきたが、中学3年生となった現在、さくらは172センチ、武志は152センチと大きな身長差が生まれていた。そんな2人の関係と、さくらの揺れる心を描いた作品「頼むから見おろすな」を紹介する。作者は小学館の新人コミック大賞で佳作を受賞しデビューした杏乃( @sakana32929 )さんだ。
高身長だからこそぶつかる現実
卒業を控えた2月、さくらはサッカー部の岡野くんと距離を縮め、周囲からは「付き合っているのでは」と噂されるようになる。しかし、ある日、さくらは涙を流しながら「身長とかもうどうしようもないね」と笑う。その背景には、「自分よりデカい女はムリ」という言葉があった。
努力では変えられない要素だからこそ、ぶつけどころのない感情が積み重なっていく。そのリアルな葛藤に、多くの読者が共感を寄せている。
「大きい=かっこいい」あっていい!
本作について杏乃さんは、「もともと幼なじみ設定が好きで、子どものころは同じくらいの背丈でも成長すると男の子の方が高くなることが多い。でもそうではなかった場合、どうなるのか!?というところと、後半の階段のシーンが描きたかった」と制作のきっかけを語る。
また、日本では「小さい=かわいい」という価値観が根強いことについても、「小さくてかわいいのもいいですが、大きくてかっこいいのも私はとても好きです!」と率直な思いを明かしている。どちらか一方ではなく、さまざまな魅力が認められるべきだというメッセージが込められている。
広がる共感の声と、新しい価値観
読者からは「そろそろ女の子の方が高くてもいい時代になるよ~」といった声も寄せられており、時代の変化を感じさせる反応も多い。高身長という個性に悩みながらも前を向こうとする少女の姿は、多くの人にとって他人事ではない。誰かの“当たり前”に縛られない価値観の広がりを感じさせる一作である。
現在、杏乃さんは「わたしの隣のヤンデレくん」や「がんばれしおりちゃん」などを連載中。さらに「イケメン貧乏神と同居はじめました!」や「歯医者のお姉さんが気になる」といった作品でも活躍。あなたはどのストーリーが気になる?
取材協力:杏乃(@sakana32929)
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