がんになってもいきいきと生活でき、がんでない人ががんサバイバーをサポートし、がんサバイバーが共生できる社会を作ることを目標にして活動するLAVENDER RING(ラベンダー リング)は、その活動の一環として株式会社資生堂、クレディセゾン株式会社などのサポート、および、NPO法人キャンサーネットジャパンの協力のもと、2月4日(日)の世界がんデーに初のイベント「LAVENDER RING DAY(ラベンダー リング デイ)」を開催する。
同イベントでは、新しい視点で、がんサバイバーが社会と共生することを模索する各種トークイベント、より実践的なワークショップ、プロダクトデザインのアワード、共生の課題に対するアイデアソン、がんサバイバーをメイクして撮影するMakeup&Photo、子供向けワークショップを行う。
Makeup&Photoは、ジャパンキャンサーフォーラム2017でも開催された「MAKEUP & PHOTO supported by SHISEIDO」に続く第2回目として実施。同企画は、「がんになっても、自分らしくイキイキと暮らしている人がたくさんいることを知ってもらい、がんになったら何もできないのでは?」というイメージを変えたい」という想いが込められている。がんサバイバーを対象に、資生堂ライフクオリティビューティセンターのメーキャップケアリストがメーキャップを施し、フォトグラファー金澤正人が撮影する。LIVING WITH CANCER(=がんと共に生きる)の「LIVING」の部分には、自身が取り組んでいるものを記入し、アートディレクター河瀬大樹とデザイナー今村浩がその場でポスターに仕上げ、社会に発信していくものだ。
また、子供向けのワークショップではイラストレーターのかとーゆーこ氏と壁いっぱいのイラストをのびのび描きながら、資生堂の有志社員が、さまざまな香りを混ぜることで、ひとつだけのオリジナルの香りをつくる楽しみを指南する「香り玉づくり体験」と、同社久喜工場の社員がリップグロスの作り方を指南し、唇を保湿するだけでなく、彩って気持ちもうるおわせるアイテムを自分の手で作る体験が楽しめる。
日本人の2人に1人が生涯でがんになる時代。身近な病気となったにもかかわらず、がんに対する誤った認識や偏見が残り、治療以外にも精神的な苦労をするがんサバイバーが多くいる。サバイバーである人はもちろん、がんとは無縁の人にとっても理解を深めるきっかけになるのではないだろうか。
安藤果那子