昨年は初開催ながら約3万人が来場し、焼き芋ファンの熱狂を呼んだ「品川やきいもテラス」が、1月29日(月)のプレ営業日を皮切りに2月5日(月)まで、品川シーズンテラス イベント広場で今年も開催。全国から産地や品種、焼き方にこだわり抜いた焼き芋店15店舗が集結する同イベント。今回注目の焼き芋や、お楽しみスポットを紹介しよう。
さっぱりとした甘さとホクホクとした昔ながらの味わいの「ほくほく系」に加え、あふれる蜜と濃厚クリームのような食感の「しっとり系」、独自の技法や調理法で芋の新たな魅力を引き出す「未来系」など、近年さまざまなジャンルが登場し進化を遂げている焼き芋。「品川やきいもテラスでは、北は山形県鶴岡市、南は鹿児島県西之表市まで全国14地域から厳選された焼き芋の名店が軒を並べ、なかなか味わうことのできない希少焼き芋が提供される。
例えば、昨年はしっとり系の「とみつ糖蜜芋」を主力として出店した福井県福井市のこだわりの石焼き芋専門店・ヒゲ商店。今年は焼き芋の原点に立ち返り、昔ながらのホクホク系を追求した「とみつ金時」(500円/250g)がいち押しだという。
とみつ金時は福井県産の特産ブランド芋で、福井県あわら市富津地区の5つの農家のみが栽培できる高級品種。おいしさの秘密は、収穫後に一定の温度・湿度の貯蔵庫で保存するキュアリング貯蔵をすべての芋に施されていることだ。約2カ月もの間、手間暇をかけて熟成されたとみつ金時は、芋の旨味がまったく違うとのこと。
その希少な芋を、大粒の和歌山・那智黒石(なちぐろいし)を敷き詰めた富士山の溶岩石を用いたプレートの上でじっくりと焼いていくのが同店のポイント。その理由について「長くゆっくり焼くのが焼き芋の基本。基本に忠実に石だけで焼くことにこだわっています」と店主の関 賢一郎さんは教えてくれた。
また、イベント会場ではゆっくりと焼き芋を堪能できるようにと、昨年も好評だった「野外こたつ」を引き続き用意されており、日本三大美肌の湯として知られる佐賀県・嬉野温泉の源泉を直送した「スペシャル足湯&手湯」も登場。「スペシャル足湯」には、ストッキングや靴下を脱がずに入れるビニールソックスが用意されるなど、気軽に楽しめる工夫を凝らしている。
寒空の下、焼き芋・こたつ・温泉と日本の風物詩ともいえる3つを楽しむことができる「品川やきいもテラス2018」。各店は焼き芋が売り切れ次第にその日の営業が終了となるため、狙いの焼き芋を確実にGETしたいのであれば、早めの来場がおすすめだ。
安藤康之