新宿・ヒルトン東京1階「マーブルラウンジ」では5月31日(木)まで「ストロベリーデザートフェア」が開催中だ。昨年は半年間のイベント期間中に約7万8000人が来場し、ホテル全体でなんと約23万トンものいちごを使用したという、年に一度の盛大な同フェア。パティシエが腕によりをかけて作るいちごスイーツはもちろん、インスタなどSNS映えする店内の装飾にも注目だ。
2015年以来、「不思議の国のアリス」などそのストーリー性のあるテーマでデザートフェアを行っている「マーブルラウンジ」。今回のテーマは「ストロベリー・サイケデリック 60s」。ヒルトン東京のエグゼクティブ・ペストリーシェフを務める播田 修氏によれば、「ポップでカラフルなイベントにしたかった」というのがテーマに選ばれた理由だ。
店内を彩る装飾に使われるイラストには版画家・西脇光重氏によるオリジナルアートを採用。同氏のイラストを用いて2面のスクリーンでプロジェクションマッピングを展開するなど、ラウンジ全体をサイケな世界で演出している。
“サイケデリック”と“スイーツ”を結び付けるのにはかなり苦労したそうで、食欲をそそり、かつカラフルになるようバランスを重視したという。ブッフェ台には苦心の末に完成させたカラフルないちごスイーツを約30種類用意。2006年にフランスで最も権威のある製菓コンクールの1つ「ルレ デセール シャルル プルースト杯」に入賞した経験を持つ播田シェフが手掛けたスイーツは、もちろん味もお墨付きだ。
ストロベリーデザートフェアで使用するいちごは、品種にこだわらずその時々の旬のものを織り交ぜるという。これは、品種にこだわると提供するいちごの確保が難しくなるのも理由にあるとのこと。また、フェアの開催期間が約半年と長いこともあり、そのままではどうしても味にブレが出てしまうが、使用するいちごに合わせて味を微調整することで、変わらない美味しさの提供が可能に。なお、2月は甘みと酸味のバランスが絶妙な静岡県産のいちごブランド「紅ほっぺ」が登場する予定だ。
2017年12月26日の開催からこれまでで既に約1万700人が来場し、今後も多くの予約が入っている「ストロベリーデザートフェア」。予約が取りにくい状況ではあるが、ポップなアートやファッションなど60年代カルチャーを体感しながら、色とりどりの極旨ストロベリーデザートを堪能する午後の甘いひと時を過ごせば、寒さもきっと忘れてしまうはずだ。
安藤康之