「第2回沖縄国際映画祭」3日目の3月26日。本作が3年ぶりの作品となる井筒和幸監督の最新作『ヒーローショー』(5月29日公開)の舞台あいさつが行われた。
監督生活35周年の集大成となったこの作品は、若手お笑いコンビのジャルジャルの2人、後藤淳平と福徳秀介を起用して、もがき苦しむ若者たちをリアルに描いた青春バイオレンスムービー。全編にわたって暴力、セックス、リンチ、殺人などが盛り込まれたR-15指定の衝撃作だ。
挨拶には、井筒監督、ちすん、映画初主演にして初ダブル主演という大役をつかんだジャルジャルの2人が登壇。「この沖縄国際映画祭に来れて、いっぱい有名人も見れてラッキーです。鈴木杏樹さんとしゃべりました!」と夢見心地に話す後藤。それとは対照的に、福徳は「アー、ユー★※○▼◇フォーリン●※△$%@サンキューベリーマッチ!」とテキトーな英語を使って挨拶。すかさず「国際映画祭ですから!」と、後藤がツッコんで会場を盛り上げていた。
また、ジャルジャルの2人を起用した理由を「吉本興業製作だからです」と話す井筒監督に、「ちょっとー!」と2人が同時にツッコみ、福徳が「数ある俳優さんの中から選んだことにしてください!」と説得。「そういうことです(笑)」と、井筒監督に無理やり言わせて笑いを誘っていた。
また、司会者に「本作に込められたメッセージは?」と聞かれ、「…『Love&Peace』。愛と平和ですね」と答えていた井筒監督。映画祭のコンセプトが「Laugh&Peace」であることを思い出すと「笑いと平和か、ごめん(笑)。『Laugh&Peace』です。まさしくそれです!」と、赤面しながら言い直した。
最後に、コメントを求められた福徳が「芸人なんですけど、そこは忘れていただいて、真剣に観てほしいなと思います!」と真面目にアピール。後藤も「今、結構笑っている方がいますけど、これを観終わったら、とてもじゃないけどそんな気持ちになれないようなズーンってくる映画なんで、終わった時のみなさんの顔を見てみたいなと思ってます」と締めくくった。【東京ウォーカー】