「第2回沖縄国際映画祭」最終日の3月28日、“キム兄”こと木村祐一の第2回監督作品となる『ワラライフ!!』の舞台挨拶が行われ、しずる・村上が「いつも優しい木村さんが一度だけ鋭い視線になったことがある」と、撮影中のエピソードを明かし、会場を沸かせた。
同作は、彼女・結城まり(香椎由宇)との結婚に向けて2人で暮らす部屋を探していた古川修一(しずる・村上)とその家族の物語。同時期に引っ越すことになった両親を手伝うため、実家に帰った修一がこれまでの思い出を回想しながら展開していく。笑いがこぼれた日常の中にあった、何気ない幸せを感じることができるハートウォーミングな作品だ。
終始、和やかなムードで行われた舞台挨拶には、木村祐一監督、しずる・村上、香椎由宇、鈴木杏樹、田畑智子の5人が登場。まず、木村が「第1回に続いて来れたことを誇りに思います。感謝の気持ちでいっぱいです」と挨拶。続いて村上は「映画祭に呼んでいただいて感無量なんですが、あまりこういう場に慣れていないせいか、レッドカーペットでつまずいてしまいまして…。まぁそこら辺も(含めて)、村純かわいいな〜と思っていただければ、これ幸いです」と、笑いを取っていた。
一方、沖縄に初めて来たという田畑は「来ただけでテンションが上がっています。この作品は、兄弟や家族、友達と一緒に観てもらいたいです」と真面目にアピール。だが、直後に「田畑さんの本当の楽しみは“泡盛”です」と木村にツッコまれ、タジタジに。司会者に「もう飲まれましたか?」と聞かれると、「今夜です(笑)」と、満面の笑みを見せた。
また、司会者に撮影中の思い出を聞かれた村上は、「いつも優しい木村さんが、一度だけキレたことがある」という話を披露。子どもをおんぶするシーンを撮影する際、「人んち(家)に入っちゃダメだよ〜」と言う子役を最初は優しくたしなめていた木村が、何度も同じことを言っては笑う子どものしつこさに突然キレたことを明かし、会場を沸かせた。
撮影時期が12月だったことに話が及ぶと、鈴木が「夏の設定で、海岸のシーンがあるんですけど、とても寒くて…。そのとき、父親役の吉川晃司さんが『寒いとき体中に力を入れるんだ。力入れろ〜! ハァーッ!』とおっしゃっていて。この映画あったかいな〜って思ってください(笑)」と話した。
最後に木村は、「この歳になると、昔のこととかよく思い出すんですよね。それっていうのは僕だけのもので…。この映画は、僕の話が半分ぐらい入ってるんですけど、そういうのを紹介することで、みなさんが自分の人生を楽しんでくれたなという、そんな気持ちで作ったので、楽しんでください」と締めくくった。【東京ウォーカー】