今年も12日に終了した「さっぽろ雪まつり」。今年のさっぽろ雪まつりの来場者数は254万3000人と、大変なにぎわいでした。雪まつり終了後に、氷像や雪像が解体される風景も見所のひとつです。ちょっと寂しいけれど、見ごたえもある解体の様子をレポートします。
閉会後、すぐ解体されるすすきの会場の氷像
すすきの会場は、閉会式後すぐに解体作業が始まります。最終日の12日21:45に閉会式が行われ、気温はマイナス8℃。かなり寒いなかで照明や看板の取り外しが行われます。そして22:50ごろ、重機が登場! いよいよ解体がはじまります。
重機が登場すると、会場周辺にいた人たちも興味津々。カメラやスマホで撮影しようとする人が歩道に集まってきました。おもむろに氷像壊しの作業が始まりました。
砕けた氷が飛び散る様子は思わず見入っちゃいます。
ホイールローダーと呼ばれる重機が氷像を一気に崩していきます。きれいな氷像が崩れていくので寂しさもありますが、氷の塊が倒れる様子は迫力があります。
人気の氷の水族館も一撃! 大きい氷から優先的に崩して小さくしていきます。重機で氷像が崩れるたび、見学していた人から「すごい」と歓声が。多くの人が見守るなか、作業は滞りなく進行していきます。
1時間ほどで大体の氷像が解体され、一夜にしてきれいに片付けられます。多くの人が足を止め、解体作業を撮影していました。
氷像を作るのに4日もの時間をかけ作られましたが、壊すとなるとあっという間。
なぜ閉会式直後に解体するかというと、雪まつりの中でもこのすすきの会場は道路を封鎖しているため、すぐに解体する必要があるんです。
氷像は見るだけでなく、壊れていく儚さも楽しめます。冬の一大イベントが終わったんだなと実感しました。
大通り会場8丁目の解体式
こちらは翌日13日の8:30に行われた解体式。大通会場8丁目の雪像は陸上自衛隊が制作したもの。解体式が行われ、その後、雪のステージに上ったショベルカーが雪像を崩していきます。
解体する様子を見ようと多くの人が会場に訪れていました。この日、8時の札幌の気温は-8.5℃。寒さのなか作業は続きます。
ステージ上でショベルカーが少しずつ雪像を崩し、その崩した雪を固め上にあがり更に上部の解体を行います。
大雪像の解体は少しずつ進められます。緻密に作られた屋根のパーツや、壁面の模様などが崩され、寂しい気持ちになります。
なぜイベント翌日に早々と解体するかというと、大雪像は温かさ等で倒壊すると大変危険だから、なんです。残しておけないからこその美しさが、雪像・氷像の良さでもありますね。
今年も会場に並んだ雪像・氷像はどれも素敵なものばかりでした。次回の「さっぽろ雪まつり」にはどんな雪像・氷像が登場するのか、今から楽しみです。
松山典子