さすがプラチナチケット! 究極のディズニーファンイベント「D23 Expo Japan 2018」が感涙ものだった

東京ウォーカー

去る2月10日(土)~12日(月・休)の3日間、日本では3度目となる「D23 Expo Japan 2018」が東京ディズニーリゾートで開催され、大盛況のうちに幕を閉じた。

3日間、ショー&プレゼンテーションが開催された舞浜アンフィシアター撮影=山下陽子 (C)Disney


「D23」とは、ウォルト・ディズニーがハリウッドに映画会社を設立した1923年にちなんで名づけられたディズニー最初の公式ファンクラブであり、「D23 Expo」は会員限定のファンイベント。アメリカでは2年に一度、過去5回開催されており、世界中からディズニーファンが集う巨大イベントになっている。

この「究極のファンイベント」というビジョンを受け継ぎつつ、日本では独自の「D23 Expo Japan」を開催。13年、15年に次いで3度目の開催となった今回も、限定グッズショップや貴重な展示、ディズニー・レジェンドが登場するショー&プレゼンテーションなどファン垂涎の内容。3500円から最高額12万円にもなる抽選販売の各種チケットは、もちろん完売だった。

さらに18年はザ・ウォルト・ディズニー・カンパニー95周年やミッキーマウスのスクリーンデビュー90周年、そして東京ディズニーリゾート35周年という記念すべき年。「Beyond Imagination~これまでも、これからも、想像を超えて~」をテーマに、アニバーサリーイヤーにふさわしい特別なラインナップで開催されたイベントの内容をお届け!

グッズ&ショップ


ソーサラーハットをかぶったミッキーの巨大アートが目を引く「D23 Expo Japan マジカルストア」の入口撮影=山下陽子 (C)Disney


朝から長蛇の列ができていたのが「D23 Expo Japan 2018」の開催記念グッズを販売するショップ。ディズニーアンバサダーホテル内の「D23 Expo Japan マジカルストア」と「ユニクロ MAGIC FOR ALL POP UP STORE」など、ショップだけでも東京ディズニーリゾート内に4か所が登場。

ディズニーアンバサダーホテル内に3日間限定でオープンした「D23 Expo Japan マジカルストア」撮影=山下陽子 (C)Disney


D23 ファンタジア ミッキーのぬいぐるみやD23エディションのトミカなど、それぞれのショップ限定のグッズはイベントのチケットを持つゲストだけが購入できるお宝アイテム。「D23 Expo Japan マジカルストア」では、ピクチャーレコードやアラン・メンケン来日記念キーホルダーなど、午前10:00過ぎの時点でSOLD OUTアイテムもちらほら見られた。

ショップ周辺にはオークション出品商品の展示もあり、イベントのチケット購入者が入札できるオークションは終了したが、誰でも参加できる記念オークションは2月21日(水)8:00~2月27日(火)23:59(予定※システムの都合により終了時間が変更になる場合あり)に入札可能。気になる人は「ヤフオク!」をチェックしよう。

ウォルト・ディズニー・アーカイブス展~ミッキーマウスから続く、未来への物語~


4月から大阪を皮切りに全国巡回する「ウォルト・ディズニー・アーカイブス展」が一足早くお披露目された(C)Disney


春からの全国巡回に先駆けて「D23 Expo Japan 2018」で開催されたのが、ディズニーの膨大な史料を収集・保存するアメリカの「ウォルト・ディズニー・アーカイブス」の展覧会。一般公開されていないアーカイブスに入り込むような体験ができる日本初の試みだ。400万点の写真や数千点の衣装・小道具などのコレクションから厳選された、日本初公開を含む約420点の貴重なアイテムは見応えたっぷり!

「ウォルト・ディズニー・アーカイブス」のロビーを訪れたようなショーケース(C)Disney


入口では、アーカイブスのロビーにある巨大ショーケースを再現した展示がお出迎え。今回はミッキーマウスのスクリーンデビュー90周年を記念して、初期のグッズや特別なアートが展示されているので見逃せない。

懐かしい表情のミッキーアイテムやイヤーハットの展示。黄色い服を着た陶器の人形は日本製撮影=山下陽子 (C)Disney


ミッキーマウスのキャラクター商品第1号として1929年に発売されたノートパッド撮影=山下陽子 (C)Disney


ミッキーの顔型のレコードプレーヤー撮影=山下陽子 (C)Disney


ちょっぴりシュールな歯ブラシも撮影=山下陽子 (C)Disney


ショーケースの先にはディズニーの歴史に触れるリサーチルームが広がり、ウォルト・ディズニー・カンパニー創業からの歴史をたどる資料や、アニメーターたちが使用するデスク、オリジナル原画などが公開。実際に触れることができる資料や、「アーカイブス・スタッフが語るここだけの話」という解説も見どころになっている。

等身大(!?)のウォルトが招くリサーチルーム。その横にはアニメーターズ・デスクが再現撮影=山下陽子 (C)Disney


「キャプテンEO」のアトラクションポスターや白雪姫とドーピーの切手用アートなど、リサーチルームの展示撮影=山下陽子 (C)Disney


アーカイブス展で最も華やかなのが、ディズニー作品の衣裳や小道具を展示するエリア。「美女と野獣(2017年)」をはじめ、「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」でジョニー・デップがこだわり抜いた衣裳や小道具など、作品ごとにコーナー展示されている。このエリアは一般ゲストの撮影が可能とあって、スマホを手に写真を撮るゲストが多数。

2017年に大ヒットした「美女と野獣」からは、ベルと野獣のダンスシーンの衣裳や、ベルのセレブレーションドレス、ルミエールなどのキャラクター・モデルが展示撮影=山下陽子 (C)Disney


「ジャングル・ブック」の展示は巨大なパペットが迫力撮影=山下陽子 (C)Disney


ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートの人気アトラクション「ホーンテッドマンション」で実際に使用された3人のヒッチハイク・ゴーストも登場撮影=山下陽子 (C)Disney


そのほか、ウォルト・ディズニーの仕事部屋を再現したセットや、ディズニーのレガシーとして偉大な功績を残したディズニー・レジェンドたちの紹介、ディズニーと日本の絆を紹介する展示など見どころは盛りだくさん。4月からスタートする全国巡回では誰でも楽しめるので、開催情報をチェック!(記事最後に大阪会場の開催概要あり)

映画「ウォルト・ディズニーの約束」で細部まで再現されたウォルトの仕事部屋は展覧会の大きな見どころ。背後の棚にはたくさんのキャラクターグッズ撮影=山下陽子 (C)Disney


東京ディズニーリゾート35周年特別記念展示


35周年グッズもお披露目撮影=山下陽子 (C)Disney


アーカイブス展に加え、4月15日(日)から35周年イベントがスタートする東京ディズニーリゾートの特別展示も開催。こちらは東京ディズニーランドホテルの宴会場を舞台に、壁一面に歴代のトゥデイ(入園口で配布されているインフォメーション冊子)が展示された入口からパークファンの心をわしづかみ。

「ジュビレーション!」など過去のエンターテイメントのダンサーコスチュームや、「シンデレラ城ミステリーツアー」などのアトラクション関連展示といった懐かしいものから、2020年春にオープン予定の「美女と野獣エリア(仮称)」など未来のニュースまで、今回限りの貴重な展示がひしめいていた。そして最後の部屋には、一般公開前の35周年グッズがズラリ。

35周年をマーチでお祝いする「ダッフィー&フレンズのハッピーマーチングファン」グッズ撮影=山下陽子 (C)Disney


それぞれ楽器を持ったスタイルがかわいいストラップ。発売日の4月6日(金)が待ち遠しい撮影=山下陽子 (C)Disney


35年の思い出が詰まったスクラップブックをイメージしたセピア調のシリーズ撮影=山下陽子 (C)Disney


圧巻だったのは、1986年から発売されているパークの大人気お菓子・チョコレートクランチの歴代缶の展示。その横では35周年イベント期間に東京ディズニーランドにお目見えする、チョコレートクランチ特別店舗の新グッズも初公開。

歴代のチョコレートクランチ缶が並んだ展示は壮観撮影=山下陽子 (C)Disney


35周年のチョコレートクランチ特別店舗で発売される限定グッズ。ドナルドファミリーととろけるチョコのモチーフにワクワク♪撮影=山下陽子 (C)Disney


チョコレートクランチそっくりのキーチェーンは発売されたら人気必至撮影=山下陽子 (C)Disney


展示会場では周年デザインのスタンプラリーも楽しめた撮影=山下陽子 (C)Disney


ショー&プレゼンテーション


ディズニー音楽の巨匠、アラン・メンケンが一夜限りのコンサートを開催。ディズニーファンなら震えるプログラム(C)Disney


2つの展示だけでも大満足の「D23 Expo Japan 2018」だが、極め付きは舞浜アンフィシアターでのショー&プレゼンテーション。「アラジン」や「リトル・マーメイド」などの楽曲で知られる作曲家、アラン・メンケンの日本初開催コンサートや、ルーカスフィルムとマーベル・スタジオの最新情報など、このイベントならではの特別なプログラムが3日間開催された。

特にパークファンを興奮させたのが、2月11日(祝)に行われた「東京ディズニーリゾート35周年特別記念プログラム」。株式会社オリエンタルランドの加賀見俊夫会長の挨拶に始まり、上西京一郎社長による35周年イベントの紹介の後、記憶に新しい東京ディズニーシー15周年「クリスタル・ウィッシュ・ジャーニー」の青いコスチュームを着たミッキーとミニーが登場して、35年の思い出を振り返るショーがスタート。「D23 Expo Japan」のスゴさを体感することになったプログラムの一部を紹介!

東京ディズニーシー15周年の衣装から、東京ディズニーリゾート30周年「ザ・ハピネス・イヤー」の衣装に着替えて登場したミッキーたち(C)Disney


まずは開園20周年記念の「ディズニー・ドリームス・オン・パレード」や開園15周年の「ディズニー・カーニバル」など、東京ディズニーランドの歴代デイパレードメドレーにのせたショーが展開。過去イベントの衣装を着たキャラクターが現れるのも、音楽やダンスが披露されるのも激レア。そんなメドレーは4月15日(日)に東京ディズニーランドでスタートする35周年記念のパレード「ドリーミング・アップ!」の紹介で締めくくられた。

カラフルなイースターの衣装から「ディズニー夏祭り」の衣装にチェンジしたミッキーたちのボンファイアーダンス!(C)Disney


続いてショーは季節イベントの思い出に突入。イースターの衣装に着替えたミッキーたちが「ウサ・タマ・ボン!」の手振りをすると会場からは大歓声! 春の「ディズニー・イースターワンダーランド」から、夏祭りスタイルのミッキーたちが踊る「ボンファイアーダンス」、ヴィランズや懐かしのスケルトンたちも登場した秋のハロウィーンまで、会場のボルテージは上がりっぱなし。冬の思い出はガラリと雰囲気を変えて、シンガーが「ウェルカム・トゥ・クリスマス」をしっとりと歌い上げた。

ハロウィーンの人気者、ミスターVと共にヴィランズがせり上がって登場。コミカルなダンスと手遊びで盛り上がった(C)Disney


思い出深いイベントの数々が復活したようなショーに、この時点で感涙していたファンもいたのではないだろうか。ミッキーの90周年を祝い、ベーシックな衣装に着替えたキャラクターたちの登場で、ついに豪華すぎるショーも終わりかと思いきや…2000年にゲストをパラパラで熱狂させたイベント「クラブ・ディズニー」から「スーパーダンシン・マニア」の音楽とダンスが披露されて会場はまたもや大興奮!

フィナーレでは30周年のテーマ曲に乗ってプリンセスやダッフィーなどキャラクターが続々と登場(C)Disney


ラストは35周年のコスチュームをまとったミッキーたちが現れ、35周年テーマソング「BRAND NEW DAY」が初公開されるというサプライズまで。広い会場に色とりどりのコンフェティやテープが降り注いで、夢のようなショーは終了した。

パーク35年の楽しさが詰まったショーが、たった1日限りというのもなんとも贅沢。思い出が一瞬でよみがえる名曲、華やかな衣装デザイン、そして愛すべきキャラクターたち…やっぱりディズニーの世界は素晴らしい! と思わせてくれる究極のディズニーファンイベントだった。次回はどんな夢の世界を見せてくれるのか、早くも期待に胸が高鳴る。

東京ウォーカー 伊藤正子

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