「ラーメン無法松」(北九州市小倉北区)は、北九州エリアのラーメンを語るうえで欠かせない名店だ。店主・笈木裕治さんは理系企業を脱サラし、同店を開業。緻密に計算された独自製法で作る豚骨ラーメンが、多くの麺ツウをうならせている。
こだわり抜いた一杯は、旨味の余韻も楽しめる名豚骨
一番人気は「無法松ラーメン」(790円)。「日本酒のように、喉を通る時に旨味の余韻が広がるスープを目指しています」と語る店主。産地にこだわった素材や醤油、塩、水で作り出される一杯は豊潤な味わいだ。さらに、煮込んだ豚骨のエキスを搾り出すように複数回こすことで生まれる、シルキーな口当たりに驚く。
トッピングの白ネギのシャキシャキ感と辛味ダレがアクセント。醤油ダレがしっかり染み込んだ、2種類のチャーシューも存在感を放つ。
麺はスープとよく絡む細麺を使用。また、ゆでた麺を宙に舞わせるように湯切りする豪快なパフォーマンスも有名で、目の前で見られるカウンターは特等席だ。
コリコリ食感の貝を入れ、ふっくら焼いた「姫ぎょうざ」(400円)など、単品料理も並ぶ。メニューは品切れになることが多いので早めの来店がおすすめ。
[ラーメン無法松]福岡県北九州市小倉北区神岳2-10-24 三共ビル1F / 093-533-6331 / 11:00~21:00(スープがなくなり次第終了) / 水曜休み
【九州ウォーカー編集部/取材・文=上村敏行(J.9)、撮影=酒井修一】
上村敏行