お絵描きの時間、幼稚園児が描いた家族の絵に謎の黒い影が…。先生が訊ねた影の正体は「まったく怖くない」もので――?心霊やホラーは、ドキっとするような急展開や予想を裏切るどんでん返しが魅力の1つ。そんな魅力を活かしつつも、恐怖は一切なしの心霊4コマに反響が集まっている。作者はSNS上で多彩な創作4コマ作品を描く留々家(るるいえ)(
@ruru_ie
)さん。驚きはそのままに、怖さゼロの心霊4コマを描く裏側を取材した。
不気味な黒い影……緊張感ある「家族の絵」に描かれたものの正体に納得
留々家さんが描いた4コマ漫画「影」は、ホラー作品の"お約束"を巧みに利用しながら、恐怖ではなく笑いへ着地させたSNS上で反響の大きかった作品である。
幼稚園のお絵描きの時間、男の子・マサルくんが描いた家族の絵を見た先生は、そこに描かれた黒い人影に気づく。思わず緊張感が走るなか、「この黒いのはなぁに…?」と恐る恐る尋ねる先生に、マサルくんは誇らしげに答える、「ボクのサイン!」。名前を漢字で書いたら「大」の字になるマサルくんが、少し背伸びしたサインを添えていただけだった。心霊現象を思わせる導入から、ほほえましいオチへの急転換に「ツッコミが追いつかない」と笑いが広がった。
作者の留々家さんは4コマを描く際、「題材とするものにまつわる"お約束"、いわゆるあるあるネタを元にアイデアを考えています」と語る。心霊写真を例に挙げると、「点が3つあれば人の顔に見えてしまうとか、写っている人数に対して手足の数が多いとか、またはテレビ番組での『おわかりいただけただろうか』という決まり文句など、こういったことが4コマのアイデアの元になります」と"お約束"の活用法を明かしてくれた。さらに、自身の作風について「心霊やホラーという非日常の世界に日常感覚を持ち込むことで、おかしみにつながるのでないか」と分析する。
「1本の4コマの中に日常と非日常が共存していることこそがおもしろい」と語る留々家さんの不気味なのに怖くない、緊張感があるのに最後は笑ってしまう、そんな新しい感覚の4コマを楽しんでほしい。
取材協力:留々家(@ruru_ie)
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