お茶のトレンドは“あまみ”!?「綾鷹」新作で苦労の末、表現

東京ウォーカー(全国版)

2月27日より、女優の吉岡里帆が、新商品「綾鷹 茶葉のあまみ」の味わいを表現する新CMが全国で放映開始。それに伴う記者発表会で、創業450年の歴史を誇る京都・宇治の老舗茶舗「上林春松本店」の上林秀敏代表が“お茶のトレンド”について語った。

上林春松本店代表・上林秀敏氏と女優の吉岡里帆


“急須でいれたような緑茶の味わい”を目指す緑茶ブランド「綾鷹」は、苦みや渋みを抑えた飲みやすい緑茶を好む人に向けて、茶葉本来の優しい“あまみ”を楽しめるように設計した「綾鷹 茶葉のあまみ」(140円/525ml PET)を新発売。

日光を遮断した覆下園で栽培することで“あまみ”や旨みが多く含まれる「玉露」、“あまみ”やコクが特徴的な「深蒸し茶」、抹茶を粉に挽きあげる前の原葉である「碾茶(てんちゃ)」の3種類の茶葉を使用し、「合組(ごうぐみ、茶葉を組み合わせる技術)」したものとなっている。

さらに急須でいれるように、かき回さず時間をかけて丁寧に低温で抽出することによって、苦みや渋みを抑え、茶葉の“あまみ”を際立たせた同商品。しっかりとした緑茶の味わいが先味(最初に感じる味)に広がり、茶葉のもつ自然な“あまみ”を楽しめるものに仕上がっている。

記者発表会「日本コカ・コーラ『綾鷹 茶葉のあまみ』新発売記念イベント」では、「綾鷹」の開発協力をする上林代表が、“お茶のトレンド”について「お茶のあまみというのは近年のトレンド。みなさんに注目されている味わいです」と話した。麦茶やほうじ茶など、穀物が持つ自然なあまさや、焙煎の香りからくるあまさに注目が集まっているようで、消費傾向が伸びているのだそうだ。

しかし、新商品「綾鷹 茶葉のあまみ」で、そのあまみを表現するのは難しいことだったという。「トレンドとはいえ、私たち茶業者がこのあまみに挑戦するというのは非常にハードルが高いんです。あまみというものはあまりにも幅が広く、“お茶のあまみ”を限定して表現するというのは難しいんですね。だからトレンドでありながら、そこに挑戦するということは今までなかったんです」とのこと。緑茶の味わいの中でも、苦み・渋み・旨みといった味は感じやすくイメージを共有しやすいが、あまみについては砂糖のような甘味成分が含まれているわけではないので、イメージが共有されにくいという特徴があるのだ。

上林代表は「それが今回、ペットボトルで挑戦するということだったので驚きました」とコメント。開発は実際に苦労したそうで、新商品は幾多もの試作の末に誕生させたのだという。

新CMでは、吉岡里帆が「どうして、『あまみを楽しむお茶』はないんですか?」と問いかけているが、実際に“あまみが楽しめる”のかどうか、「綾鷹 茶葉のあまみ」の新しい味わいを試してみては?

Raira

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