2000年に雪組で初演、主演を務めた轟 悠が文化庁芸術祭賞演劇部門優秀賞を受賞するなど、絶賛を博した傑作ミュージカルの待望の再演が決定。「ショー・パッショナブル『Gato Bonito!!』~ガート・ボニート、美しい猫のような男~」と合わせた制作発表会が行われ、専科・轟 悠、雪組トップスター・望海風斗、雪組トップ娘役・がパフォーマンスを披露した。
「ミュージカル・プレイ『凱旋門』-エリッヒ・マリア・レマルクの小説による-」は、第二次世界大戦前夜のパリを舞台に、ドイツから亡命してきた外科医ラヴィック(轟)と、友人ボリス(望海)、そしてラヴィックにとって生きる希望となるジョアン(真彩)との恋を軸に描かれた作品だ。「ショー・パッショナブル『Gato Bonito!!』~ガート・ボニート、美しい猫のような男~」は、猫からイメージされる姿を望海風斗率いる個性豊かな雪組たちに重ね合わせて、バラエティ豊かな場面で構成する華やかでドラマティックなラテン・ショー。
「凱旋門」の演出・振付を手がける謝 珠栄氏は「世界中には今もなお、戦争に翻弄されている人がいらっしゃると思いますが、その人たちのためにも命の大切さを届けたいです」と公演に対する思いを語り、出演する3名は、「再演が決まったと聞いた時は驚きました。私も雪組生として初演の公演をしていたので、専科となった今でも雪組は大切な組です。そんな雪組と一緒に演じられるのは、本当にうれしいです。初演の時の自分を超えられるのか、自分を超えるということが一番つらいですが、越えられない壁はないと思うので、共演者の皆さん、スタッフの方とみんなで乗り越えていきたいです」(轟)、「元雪組トップスターである轟さんと共演させていただくことは、本当に光栄です。いろいろ吸収していきたいです。ショーは、私自身ラテンショーをやりたいという夢がかなったので、ぜひ雪組生が猫のように元気に、情熱的に舞台中を駆け巡る姿を楽しんでいただければと思います」(望海)、「轟さんの相手役を演じさせていただくことは、とても緊張します。ジョアンという役から学べることがたくさんあると思うので、一つでも多くのことを学んでいきたいです」(真彩)と、それぞれ熱く語ってくれた。
宝塚歌劇雪組「ミュージカル・プレイ『凱旋門』-エリッヒ・マリア・レマルクの小説による-」「ショー・パッショナブル『Gato Bonito!!』~ガート・ボニート、美しい猫のような男~」は、6月8日(金)から7月9日(月)まで兵庫・宝塚大劇場、7月27日(金)から9月2日(日)まで東京・東京宝塚劇場にて上演。宝塚大劇場公演のチケットは5月5日(祝)、東京宝塚劇場公演のチケットは6月24日(日)に発売される。
また、雪組トップスター・望海風斗のインタビューが掲載される東京ウォーカーと横浜ウォーカーは3月20日(火)に発売となるので、こちらもチェックしよう!
栗山春香