エステにネイルサロン、化粧品……。“オトコの美容”市場が拡大中だ。女性用化粧品の売上が横ばいの中、2009年の男性化粧品市場は前年比2.7%増の154億円と上り調子だという(富士経済調べ)。3月中旬には東京メトロの池袋駅・男性用トイレに“ドレッシングコーナー”も登場。世の男性の“美的好奇心”はどこまで高まるのだろうか?
最近、目に付くのが“美容ドリンク”を購入する男性の存在。「疲れを残したくない」「髪にコシを出したい」などと考える男性が購入しているようで、例えばヘルスケアアイテムを扱うプロスタッフの女性向け美容ドリンクは、購入者の2割ほどが男性なのだとか。それを受け、同社は4月19日に男性向けの美容ドリンク2種の発売を発表。健康や“アンチエイジング”を気にする30代後半〜50代の男性が主な購買層となりそうだという。これからは、男性も積極的に“美容ドリンク”を摂取する時代がやってくるかもしれない。
また、足の角質ケアを気にする男性も増加中だ。フットパックに足を入れて足裏の角質を自然に落とすフットケアシリーズが人気を博している。従来27cmまでの展開で女性を中心にヒットしていたが、対応サイズを30センチまでにサイズアップした新商品「ベビーフット イージーパックSP Lサイズ」(1680円)が3月より全国で発売。足の大きな男性も使用できるとあって、男性の利用者も拡大しているのだという。
一方、駅のトイレでは「ゆっくり身だしなみを整えたい」と考える男性が多く、池袋駅では手洗い台の鏡を使って身だしなみを整える男性で、列ができるほどの事態に(!)。そこで、3月13日に東京メトロ副都心線池袋駅の男性用トイレに“ドレッシングコーナー”が設置された。身だしなみが整えやすいよう背の高い鏡と、カバンなどを置く台がそろえられていて、忙しいビジネスマンのちょっとした身支度に大活躍しているとか。
今後、世の男性たちの“美的好奇心”はさらに高まり、女性にも負けない“美しき男性”が増殖していくのかもしれない。【東京ウォーカー】