千葉県鴨川市の水族館「鴨川シーワールド」は3月16日(金)、ベルーガの展示施設「マリンシアター」をリニューアルオープンする。同シアターで行うベルーガパフォーマンスが進化をとげ、ベルーガの音を使った不思議な能力が目で見えるようになる。
1976年に、日本で初めてベルーガを展示し、その特徴や水中での適応能力を紹介してきた同水族館。ベルーガをはじめイルカ類は、目で見て物体を識別するほか、暗い海中では超音波を使って物の位置や材質などの判断をしている。この不思議な能力を「エコロケーション」といい、今回のリニューアルで、人には聞こえないベルーガの出す音を、特殊な映像を用いてわかりやすく伝えられるようにした。
シアターの水槽には、同水族館の人気者、ベルーガのオス「ナック」とメスの「マーシャ」が登場。目隠しをつけられても輪をくぐれるという、驚きの技を披露する。
プラスチックの板と金属の板を水中に設置し、目隠しした状態でも材質の違いを当てるパフォーマンスも。
水槽上部の映像では、ベルーガたちの出す音の周波数をリアルタイムで映し出し、彼らのメッセージを”同時通訳”する。
また、”海のカナリア”と呼ばれるベルーガの美しい声を聞いたり、会話したりするコーナーも。ベルーガは人の声を聞き分け、「あぶく!」と言うと指示どおりあぶくを出したり、「オー」とか「ぴあぴあ」と呼びかけると、マネをしてその通り繰り返したりと、驚きの能力を発揮する。ベルーガと交流したい人は、スタッフに呼びかけられたら、ぜひ立候補してみよう!
春の鴨川シーワールドは、園内で2万本を超える菜の花が見頃を迎え、フォトジェニックな景色も楽しめる。ベルーガをはじめ海の動物たちに会いに、ぜひ行ってみてほしい。
セキノユリカ