ホーローの両手鍋やポップなカラーの醤油さしなど“昭和40年代”の一般家庭で使われていたキッチン雑貨が、今、若い女性を中心に人気を集めている。昭和のレトロな雰囲気を感じさせる小物は以前から注目されていたが、そういった商品を扱うネットショップでも、40年代のキッチンアイテムが順調な売り上げをみせているという。
「実は、2002年頃から“昭和のレトロ雑貨”ブームが始まったのですが、それから静かにブームは続いていて、今ではブームを通り越してその人気は定番になりつつあるんです。その中でもレトロなキッチン雑貨は、売上全体の4割を占めるほどの人気ぶりです」と話すのは、レトロ雑貨を扱うネットショップ倉庫天国の山口さん。同店では購入者の大半が20〜30代の女性で、昭和40年代を知らない世代が多いのだとか。当時を知らない世代だからこそ、そのデザインが新鮮に感じられ、レトロ雑貨の魅力にハマっていく人が増えたのではないかと山口さんは分析している。
キッチン雑貨で、特に人気なのが花柄のアイテム。オレンジやグリーンなどポップな色使いがレトロ感たっぷりでとってもキュート。ポットや箸たて、調味料を入れるカスターセットなど食卓に彩りを添えるようなものが好評なのだ。
また、キッチン家電ではトースターやミキサーなど古き良き時代の暖かさを感じさせるクラシカルなアイテムが人気。食パン収納ケースやタイガーより発売されていたクマの「キョロちゃんかき氷器」など、レアものに出合えることもあるという。初心者は、まず手軽にグラスや醤油さしなどからそろえるのがオススメだ。
どこか懐かしく、ポップでキュートなレトロキッチン雑貨は、眺めているだけで、ほんわかした気分になれちゃう。ぜひ、チェックしてみて。【東京ウォーカー】