保険金を受け取る際の大きな落とし穴!高額な医療費はどうしたらいい!?知らないと損する民間保険や公的制度【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

保障の受け方やその他の使える制度について、次々と教えてくれる代理店のスタッフ。 作=キクチ

右耳難聴や子宮内膜症など、自身の体験をコミカルなタッチで描いてきたキクチさん( kkc_ayn )。母親の在宅介護と看取りを描いたコミックエッセイ「20代、親を看取る。」は大きな反響を呼び、2023年には書籍化もされた。現在連載中の「父が全裸で倒れてた。」では、母を見送ってから約2年後に病に倒れた父との日々をつづっている。今回は、保険金の請求手続きや高額な医療費を支える公的制度について描かれたエピソードを紹介する。

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保険に入っていても安心とは限らない!?

「父が全裸で倒れてた。」カバー 作=キクチ

第1話1-1 作=キクチ

第1話1-2 作=キクチ

父の保険金を受け取るためには、自分を「指定代理請求人」として登録する必要があることを知ったキクチさん。保険代理店の担当者から説明を受け、急いで父のサインをもらう準備を進めることになった。

キクチさんは、「父のように被保険者本人が病気などの事情で請求できない場合に利用できるのが指定代理請求制度。ただ、事前に指定代理人を設定していないと、いざというときに手続きが遅れてしまう」と振り返る。母が亡くなったあとに保険を見直す機会はあったものの、指定代理人の項目は見落としていたという。「家族構成が変わったときや、子どもが遠方へ引っ越したときなどは、一度確認しておくことが大切だと感じました」と話した。

医療費の不安を支える公的制度

透析治療の補助や高額療養費制度、限度額適用認定証など、医療費を軽減するための制度は数多く存在する。制度を知っているかどうかで負担感が大きく変わることを、キクチさんは実感したという。

「治療内容に不安を感じるたびに周囲へ聞いたり、自分で調べたりしていました。調べれば調べるほど、国の補助が手厚いことに驚きました」とキクチさん。一方で、制度は複雑で「自分が対象になるのか」「どう申請するのか」を理解するまでには時間がかかったそうだ。

最近はAIの活用によって情報整理がしやすくなり、「検索と連携したAIを使うことで、わからないことへの不安が減っていくと感じました」と語った。

父を支える看護師との出会い

代理店での手続きを終えたあと病院へ向かうと、父はICUの個室へ移っていた。まだ予断を許さない状況ではあるものの、座れるまでに回復しており、容体は少しずつ安定してきているようだった。

キクチさんによると、ICUの個室は衛生管理がさらに厳しく、父の免疫力がかなり低下していることがうかがえたという。そんななか、面会時に足湯をしてくれていた看護師の存在が印象的だった。

「『キクチさん、ちょっと座ってみよっか!寝たままよくないよ!』と声をかけてくれる、ちゃきちゃきしたお姉さんでした(笑)。こういう姉御肌の人が大好きな父なので、身体はつらくても心は元気だったと思います。頑張ろうというエネルギーももらえていたのではないでしょうか」

知っておきたい制度の存在

保険の手続きや医療費補助制度など、知っているかどうかで大きな差が生まれる情報が描かれた今回のエピソード。先の見えない入院生活のなかでも、一つずつ不安を減らしていくキクチさんの姿が印象的だ。介護や看病に直面したときの参考にもなる本作の続きにも注目したい。

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■取材協力:キクチさん(@kkc_ayn)

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