駅員経験を持つ漫画家・ザバック(
@theback_blog
)さんは、駅員の日常や接客現場での出来事を動物キャラクターで描いた作品をSNSやブログで発信している。今回は人気シリーズ「100日後にやめる契約駅員さん」から、定期券の払い戻しに訪れた若い男性を描いたエピソードを紹介するとともに、駅員時代の体験について話を聞いた。
春になると増える定期券の払い戻し
5月を目前に控えたある日、駅で勤務していたペン助のもとへ1人の男性客がやって来た。「すみません…定期券の払い戻しをお願いします」。そう切り出した客に対し、ペン助は区間変更ではなく、今後は定期券を使わないのか確認する。
すると男性は「はい…もう行きません。行く必要がなくなったので…」と肩を落としながら答えた。ペン助はそのまま手続きを進めるが、この時期になると若い人の通勤定期券の払い戻しが増えることを思い出す。もしかすると、就職したばかりの新社会人だったのかもしれない。そんな想像が胸をよぎるのだった。
駅員として複雑な気持ちになる瞬間
ザバックさんは、このエピソードに登場するような客について「この時期は特に若いお客さんの通勤定期券の払い戻しが多かったです。ただ、僕も似た経験があるので、なんとも言えない気持ちになります」と振り返る。
事情は人それぞれだが、春先の払い戻しには転職や退職、進路変更など人生の節目が隠れていることも少なくない。だからこそ、駅員としても単なる手続き以上の感情を抱くことがあったようだ。
長期休暇でも駅員の仕事は続く
ゴールデンウイークや年末年始は利用客が増えるイメージがあるが、駅員の業務はどう変わるのだろうか。ザバックさんによると、「長期休暇シーズンには特に変わったことはありませんが、新年度には定期券を販売する要員や、花火大会などのイベント時には他の駅から駅員が応援に来てくれます」とのこと。また、年末年始には終夜運転が行われる場合もあり、「寝る時間がかなり少ない勤務形態になりますね」と当時を振り返った。
何気ない窓口業務の向こう側
駅の窓口で交わされる短い会話。その裏には、利用者それぞれの事情や人生の転機が隠れていることもある。定期券の払い戻しという何気ない出来事を通して、人の心の機微を描いた今回のエピソード。駅員だからこそ見える景色が詰まった作品となっている。
■取材協力:ザバック(@theback_blog)
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