通学中の電車の中で、見るからに不良そうな生徒が座席にドカッと座っていた。それを見た優等生風の生徒が、「お年寄りには席を譲れって習わなかったのか」と詰め寄った。注意された不良は顔をあげて状況を把握すると「てめぇこそふざけんじゃねぇぞ」とすごんだ。“電車内でケンカが勃発か!?”と思った次の瞬間、不良生徒が言ったセリフに一同愕然!
「どう見てもお姉様だろ、この方」と真っ直ぐな瞳で言うや否や「でも気づかなくてすみませんでした」と立ち上がって目の前のマダムに謝罪。あまりにも紳士な態度に、マダムは「いやもう75だけど」と開いた口が塞がらない。この電車に“不良”なんてものはいなかった…。
本作『善良な不良高校生の日常』を描いたのは、現在ガンガンコミックス(スクウェア・エニックス)にて本作を連載している立葵(@hiyokobeya)さんだ。立葵さんはこれまで漫画アプリ・マンガワン(小学館)で『恋せよメオト。』や『幸せな恋、集めました。』を連載していた人気の漫画家である。
本作を読んだ読者からは「なんだろう……自分が汚れてる気がしてきた」「もう何が常識かわからないよw」「あぁ、会社でドロドロしたモノ見ているから浄化される…」という声が飛び交った。作者の立葵さんに本作について詳しく話を聞いてみた。
――「お姉様だろ」のひと言に胸を撃ち抜かれました。ボウズ頭の谷倉くんのキャラについて教えてください。
谷倉は、一見目つきが鋭く血の気が多そうで、自分で自分のことを「ワル」だと自称していますが、実は厨二病なだけでケンカもしたことなく、根っからの善良な“見た目だけ不良”な高校生です。それに加え、とても妹思いな優しいお兄ちゃんです。
――作者ならではの「細かいところだけどこういうところを見てほしい」というポイントがありましたら教えてください。
善良で見た目だけ不良高校生な3人は、第三者にはめちゃくちゃ優しいのですが、仲のいい仲間内にはわりと辛辣になるときがあるのがポイントです(笑)。でもそれは仲のよさの現れとして描いてるので注目してもらえるとうれしいです。
SNSに連載していたときから多くのファンがついていた本作。本作の単行本化が決まった際は、SNSの読者も一緒に喜んでいた様子が印象的だった。そのことについて立葵さんは「とてもありがたいです!」と感謝の意を述べるとともに、「深く考えなくてもサクッと読める話ばかりで、各エピソード完結となっておりますので、まだ読んだことがない方にも気軽に手に取っていただけるとうれしいです」というメッセージも添えた。善良すぎる不良高校生たちの行動は、読む者の心までバシャバシャときれいに洗い流してくれること請け合いだ。ぜひ単行本も手に取って読んでみて!
取材協力:立葵(@hiyokobeya)
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