接客業に携わる人にとって、レジに長い行列ができたときのプレッシャーは計り知れない。一刻も早く会計を回したいと焦る店員の気持ちをよそに、驚くほど周囲が見えていないお客様に遭遇したらーー。雑貨店で勤務するオムニウッチー(@omni_uttii821)さんが描いた、接客現場のリアルすぎる苦悩を描いた創作漫画『恐ろしくマイペースなお客様』が、WEB上で多くのサービス業従事者の共感を呼んでいる。
2026年6月現在も、SNS上では度々「レジでのマナー」や「カスタマーハラスメント」に関する議論が活発に行われているが、今回は読むだけで胃が痛くなるような、マイペースすぎる親子とのレジ攻防戦のエピソードを紹介。店員の立場から見た当時の緊迫した状況について、作者のオムニウッチーさんへのインタビューを交えてお届けする。
決済直前でのキャンセルと再注文、後ろに増え続ける大行列
物語の舞台は、混雑する雑貨店のレジ。ある親子が会計にやってきた際、購入予定の商品の色違いも一緒に買いたいと言い出した。しかし、あいにくその色はその店舗での取り扱いがない状態。オムニウッチーさんが「公式サイトであれば扱っているかもしれません」と親切に伝えたところ、驚くべきことにそのお客様は、レジの目の前でスマートフォンを取り出し、公式サイトを確認し始めたのだ。
後ろには次のお会計を待つ人々が並んでいるため、オムニウッチーさんは気が気ではない。ようやくスマートフォンの画面から目を離したお客様は、欲しい色が完売していることを知ると「やっぱり買うのをやめます」とあっさりキャンセルを申し出た。
オムニウッチーさんは後ろのお客様への申し訳なさから、急いでキャンセルの処理を行い、残りの商品のカード決済に進むため暗証番号の入力を促した。するとお客様は、またしても「やっぱり、さっきの買います!」と言い出したのだ。決済前だったため対応は可能だったものの、後ろを振り返れば、レジ待ちの列はさらに長さを増していたーー。
無敵すぎる振る舞いに共感と怒りの声
とにかく一刻も早くお会計を済ませ、後ろで待つ人々を案内したいオムニウッチーさん。しかし、ようやく支払いが終わった後も、その親子のマイペースさは加速していく。購入した商品を自分のペースでゆっくりと袋に詰め始めたかと思えば、極めつけの言葉が飛び出した。
「これ、プレゼント用なんでラッピングしてほしいです」
最初の確認で「自宅用ですか」と尋ねた際には、確かに「はい」と答えていたはずの商品だった。しかも有料のラッピング依頼であるため、ここからさらに作業時間が追加されることになる。あまりにも周囲への配慮に欠けた振る舞いに、オムニウッチーさんは当時を振り返り「もう少し周りを気にする能力を養っていただきたいなぁと感じました」と、切実な本音を語る。
このエピソードが公開されると、読者からは「無敵の人ですね」「自己中というか、常識がないというか……。こういう人、いるいる」といった、店員側への強い共感と、お客様の態度に対する怒りのコメントが殺到した。どこにでもいる「マイペースすぎるお客様」の盲点を突いた本作は、私たちが客としての立場になったときの振る舞いについても、改めて気を引き締めさせる強い教訓を含んでいる。
取材協力:オムニウッチー(@omni_uttii821)
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