2013年にテレビ西日本開局55周年記念として制作された、福岡発の人気ドラマ「めんたいぴりり」が映画で帰ってくる!現在撮影真っ只中という同作品。その撮影現場にて、ダブル主演の博多華丸と富田靖子の会見が行われた。
同作品は、辛子明太子の老舗「ふくや」の創業者・川原夫婦をモデルとしたドラマ。放送後に想像以上の反響を呼び、海外でも放送された作品だ。ドラマは第2弾まで制作され、2013年には博多座での舞台公演、そしてついに映画化が決まった。
この日、櫛田神社(福岡市博多区)で100人以上のエキストラとともに、初詣シーン撮り終えた2人。華丸は「だいぶ早めの初詣をさせていただいた感じですね」、富田は「初詣のシーンで、100人のエキストラの方がいらっしゃる現場は初めて。皆さん当時の格好をされていて、タイムスリップした感じがしました」とそれぞれ感想を述べた。
映画にかける想いを問われると「ドラマ、そして舞台をやって、スタッフ・出演者一同、これが集大成だと思っているんじゃないかな。今まで以上に大変ですが、よっぽどいい見返りがあるんだろうと期待しながらがんばっております!」と華丸が答え、会場を沸かせた。
映画だからこそできることは?との問いには「撮影をしながら『これ映画っぽいな』っていうのはあんまりわからないです」と、正直に答える華丸。富田が「今度、球場のシーンで1000人のエキストラの方にご出演いただくらしいので、そのシーンは映画って感じがするんじゃないかな」と話すと、「エキストラに過敏ですね!」と突っ込む華丸に一同爆笑。「いや、映画でもなかなか1000人集まる事って少ないので、すごく驚いたんですもん!コンサートでもやるのかなって」という富田に対し、「陸王は4000人くらいいたらしいですよ」と華丸が答えると「負けた~(笑)」と悔しがる富田の様子をみながら、「竹内涼真と博多華丸の違いですね、申し訳ない(笑)!」と謝る姿は、まるで作品の中の海野夫婦のよう。
福岡の人には、なじみの場所がでてくるおもしろさがある本作品。全国の人に注目してほしい部分を尋ねると「そこはあまり意識していないですね。見終わって『ああ、今日の夜は明太子食べよう』と思っていただければ一番いいかな」と華丸。記者から「明太子以上にヒットするといいですね」と言われ、「いやいや恐れ多いです!“とりかわ”くらいにしときましょう!」と切り返した。
また、博多祇園山笠(福岡の祭り)とも縁が深く、今回の映画でもそのシーンがある。華丸は「祭りと博多の活気が全国に伝わればいいですね。700年以上の歴史があり、本当は7月からしか動かない山を撮影のために稼働していただいたり、おそらくルール的にやってはいけないことまで協力していただいているので、山笠がこの映画でさらに認知されればいいな」と熱く語った。記者に「華丸さんの芸能人生が全て詰まっていると言っても過言ではない?」と聞かれ、「上映と同時に引退してもいいくらいです!もう十分です、この芸能界に未練はありません(笑)!」と宣言するほど、気合いを入れて臨んだ撮影だと十分にわかる会見だった。
最後に美しい梅の木の下で写真撮影。最初の出会いから5年目を迎える海野夫婦は、とても自然な笑顔で本当の夫婦のような雰囲気が印象的だ。映画「めんたいぴりり」は2019年1月公開予定。
九州ウォーカー編集部