昨年「大田原ほっこりホームビデオ」で話題となった栃木県大田原市の移住・定住促進プロモーションプロジェクト「大田笑市プロジェクト」が、第3弾となるスペシャルWebコンテンツ「大田原の100笑い」を3月15日から公開し、人気を呼んでいる。
昨年度に実施したプロジェクト第1弾では「大田原ほっこりホームビデオ」を特設サイトとYouTubeで公開。名産物のとうがらし餃子を食べた子供が火を吹く「とうがらしギョーザ」篇や凍った鮎を水に入れると元気に泳ぎだす「鮎」篇など、大田原市の豊かな自然の中で育った子供の想像力を映像化したビックリ動画は、“おもしろかった!ちょっと行ってみたい”“めちゃくちゃほっこりしました”“思わず3度見してしまう”など大反響。ショートバージョンとフルバージョンを合わせて170万回再生を超えた。
続く第2弾は大田原市出身で大田原ふるさと大使の大島美幸の夫で放送作家の鈴木おさむ氏によるスペシャル小説「大田笑の笑味」。東京の有名レストランで挫折した1人のシェフが妻子とともに大田原に移住し、義叔父が営む中華定食屋を手伝う中で人生観が変わっていくというオリジナルストーリーを特設サイトで公開した。
そして待望の第3弾が、3月に公開されたばかりの「大田原の100笑い」。大田原に在住、勤務している市民の笑顔にフォーカスし、大田原の日常から生まれた “ちょっとした笑い噺”を1写真×1コメントで紹介している。
登場するのは、「なかがわ水遊園」「ふれあいの丘天文館」「道の駅那須与一の郷」といった市内の観光スポットで働く人や、人気酒造の職人、消防団員、銀行員、スポーツ少年団員、農家、牧場…などなど、大田原になじみの深い人々、総勢153名。市民1人ひとりを訪ねて取材を行い、仕事に就いたきっかけやその道のり、苦労話から失敗談まで、さまざまなエピソードを織り込んでいる。
「最初は慣れない取材に緊張した面持ちで話し始めるみなさんでしたが、インタビューを進めるうちに、おもしろいエピソードがどんどん飛び出してきました」と大田原市担当者。
新品の長靴で登場するも牛舎の撮影で汚れてしまった牧場主さん、照れながらもサングラスの着用をOKしてくれたスポーツ用品店の社長さん、「こんなことしたら同業者に怒られちゃう!」と苦笑いをしながらも高圧洗浄機を使ってギタリストのようなパフォーマンスを披露してくれた自動車整備士さんなど、それぞれに密度が濃く笑いの絶えない取材になったという。
取材中は大雪に見舞われたり、事前に許可を得ていなかったスナックのママさんにその場で取材を快諾してもらったりといったハプニングもあったんだとか。そんな現場の雰囲気はコンテンツからもにじみでており、見ているこちらまで思わず笑みがこぼれてくるような内容に仕上がっている。
「日々の暮らしの中からうまれたエピソードには、大田原市の飾らない魅力が満載。大田原市に住んでいなければ分からない“人”の魅力を発信することで、行ってみたい、住んでみたいと思っていただけたらうれしいです」(大田原市担当者)
大田原市は、東京から約90分、那珂川や箒川をはじめとする水源に恵まれた自然豊かな街。市民自ら“シャイだけど、人懐っこい”と話す大田原の温かい土地柄や人柄が垣間見えるほっこりプロジェクトをのぞいてみてはいかが?
齋藤久美子