福島市置賜町の「麺や うから家(や)から」は、同市金谷川から16年9月に移転し、福島駅前の繁華街で再スタートした人気ラーメン店。金谷川での営業は店主の病気療養を兼ねてのもので、前身の居酒屋があった地域に念願の復活となった。<情報はラーメンWalker福島2018より>
芳醇醤油もガッツリ系も隙なし!
移転後も完全無化調にこだわる絶品淡麗スープの味わいは健在。丸鶏ベースにモミジ、本枯れカツオ節、サバ節、煮干しなど天然素材の旨味を重視して煮出したスープは、あっさりながらも深みがあって飽きが来ない。国産小麦100%の麺は、コシが強くスープとの相性も抜群だ。
看板の「ちゃーしゅー麺」(1,080円)は、モモ肉とバラ肉のダブルチャーシューがボリューム抜群。中太の麺は国産小麦100%で、加水率48%の超多加水。風味が抜群でコシが強く、食感が舌に心地よい。丸鶏、モミジ、サバ節、本枯れカツオ節などをたき込んだ無化調スープも絶品だ。
もう一つ、「優しいG系」と言われる「特もやしラーメン」(920円)の人気も上昇中なのでチェックを。ストレートの太麺を使用しており、あっさりめのスープで食べやすいのが特徴だ。「G系はちょっと…」と敬遠していた人はぜひ試してみよう。
繁華街を元気にしたいと移転
女将 菊地久枝さんは福島市出身で、実家は現在の店舗に近い。夫である店主と二人三脚で店を切り盛り。無化調麺を浸透させて人気店に押し上げた。「ドーナツ化現象で、土日は閑散としてしまう繁華街が元気を取り戻せるように」と、福島駅東口に移転し復活。福島の街を元気にしたいと、持ち前の明るさで店を支えている。
「カフェのような明るい雰囲気で女性客も多い。国産小麦を使った太縮れ麺が見事にスープを拾い上げる」と、ラーメン通の山本剛志氏も太鼓判を押す名店だ。
住所:福島市置賜町8-37 電話:024-597-7887 【ラーメンWalker福島 編集部】
折笠隆