福島県には、喜多方市の坂内食堂「肉そば」を始め、チャーシューが丼を覆い尽くすような盛り付けのラーメンが多い。今回は主なものを紹介してみよう。<情報は発売中の「 ラーメンWalker福島2018」より>
チャーシューなんと20枚の迫力!
二本松市の「麺処 若武者 弐號店 みどり湯食堂」は、名店・若武者がノスタルジックな中華そばを打ち出した2号店。スープやタレ、麺などに使う食材は地元・福島産にこだわっている。人気の「肉そば」(950円)はまろみを帯びた喜多方・星醸造の醤油と煮干しのタレが特徴。何より20枚のチャーシューが圧巻だ。
住所:二本松市下川崎字上平33-1 道の駅安達 智恵子の里上り線 電話:0243-61-3100
肉が多い尽くして麺が見えない!
喜多方市の「香福」は、地元の有名店で修業した斉藤店主が12年に独立。豚骨をベースにしつつ、あっさりとした口当たりのスープを完成させた。「お肉ラーメン」(800円)は分厚く切ったチャーシューがたくさん盛られたメニュー。柔らかい食感のチャーシューはジューシーに仕上げてあり、あっさりとしたスープとの相性も抜群。麺は中太平打ちの縮れ麺だ。
住所:喜多方市三丁目4840-1 電話:0241-23-3878
丼からはみ出すデカチャーシュー!
「うえんで」(会津若松市)は1972年に創業した老舗。15年にリニューアルしたが、会津ラーメン作りの手法は昔のままだ。ここの「手打ちチャーシュー麺(普通麺・並)」(880円)は長時間煮込んだチャーシューとすっきりとした味わいのスープが絶品。器を覆うチャーシューの下には極太の手打ち麺が隠れている。
住所:会津若松市大戸町上三寄大豆田11-3 電話:0242-92-3253
口の中でとろけるような肉
会津若松市の「古川農園」は、元青果店が経営するラーメン店。市中心部から離れていながら、県内外の多くの客で賑わう。「手打ち肉そば」(950円)は豚骨、鶏ガラベースのスープが、あっさりしていながらコクも十分。豚の旨味を生かすためチャーシューはシンプルに醤油のみで味付け。口の中で溶けていくような柔らかさだ。
住所:会津若松市河東町倉橋字鏡山21 電話:0242-75-3080
喜多方の老舗が誇るチャーシュー麺
宮城や山形などへ出店を果たし、喜多方の味を広く伝える「大安食堂」(喜多方市)。「正油チャーシューメン」(800円)は、フルフルとしたゼラチン質と化すまで煮込まれたバラ肉が丼を覆う。この肉の旨味が徐々に溶け出し、食べ進むごとに深く濃い味わいに。麺の香りのも秀逸だ。
住所:喜多方市字三丁目4774 電話:0241-22-6268
名店・坂内の遺伝子がここに
「麺&ダイニング 坂新」(会津若松市)は、坂内食堂の本家に生まれた店主が満を持して独立。「坂内の原点の味」と言うそのラーメンの肝は背骨やあばらの部位などを計算して組み合わせた豚骨オンリーのスープ。「チャーシューめん」(850円)は、そのスープの奥行きが堪能できるメニュー。チャーシューは分厚いが脂っこくはなく旨味がぎっしり詰まっている。
住所:会津若松市城西町4-38 電話:0242-23-8213【ラーメンWalker福島 編集部】
折笠隆