モラルハラスメントは、暴言や人格否定などによって相手を精神的に追い詰める行為であり、家庭や職場など身近な場所でも問題視されている。そんな「モラ夫」に苦しむ妻たちが人生を取り戻していくオムニバス漫画『
モラ夫解体屋 その夫、本当に必要ですか?
』について、シナリオを手掛ける、かうち(
@kauchi_writer
)さんに制作のこだわりや印象深いエピソードを聞いた。
共感と爽快感を両立する物語
かうちさんは、本作では誰の日常にも潜むハラスメントを、わかりやすく印象的に描くことを意識しているという。モラハラは外から見ると「それくらい」と受け止められてしまう場合もあるが、積み重なれば心に深い傷を残すものだ。
そのため、ヒロインの苦しさに共感できる一方で、最後にはしっかりとした爽快感が残る展開を大切にしている。「読者にとって、何かの警鐘にもなればと思っています」と思いを語った。
特に悪質だと感じたモラ夫
作中にはさまざまなタイプの「モラ夫」が登場するが、特に印象に残っているのは「case2 #ハイスペ夫の不倫修羅場パーティー」と「case3 #パパは部長じゃない!?学歴マウント社内ニート」の夫たちだという。
「どちらも法律で裁かれるようなわかりやすい悪ではないかもしれません。でも、相手の気持ちを踏みにじり、自分の欲やプライドを優先するという意味では、かなり悪質だと思っています」と話し、「彼らのような浮気癖や過度なマウンティングを取り締まる法律、どこかにありませんかね?」と率直な思いものぞかせた。
読者へのメッセージ
最後にかうちさんは、「モラハラは決して特別なものではなく、身近な人間関係の中に潜んでいることもあります。この作品が、誰かにとって『これはおかしい』と気づくきっかけになったり、少しでも前向きになる力になればうれしいです。ぜひ読んでみてください」とメッセージを寄せた。
本作で描かれるのは「モラ夫」の物語である一方、夫婦関係に限らず、さまざまなモラハラへの向き合い方を考えるきっかけにもなる作品である。「こういう人いる!」と共感したり、最後にはスカッとできたりするエピソードがそろっているので、気になる人はぜひチェックしてほしい。
■取材協力:かうち(@kauchi_writer)
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