ABCラジオ「おはようパーソナリティ 道上洋三です」の40周年記念本「おはパソウォーカー」にまつわる制作裏話が語られるトークイベントが、3月21日に天王寺MIO本館で開催された。本の発売から4か月後たっているものの約160人のリスナーが集まり、終了時刻を大幅に過ぎるほどの盛り上がりに!今回は当日の模様を、写真と共にレポートしよう。
開場1時間前からリスナーが並び始め、開場後すぐに満席に。温かい拍手に迎えられ、道上さんとしおり姫(吉田詩織さん)が登場!
関西圏のみならず、遠方から訪れたリスナーも多数。因みに、「おはパソウォーカー」で「おはパソ」のレアグッズを紹介する企画で協力してもらった、愛知県のリスナー夫婦も道上さんとしおり姫をひと目見ようと、イベントに参加。
本誌にも掲載させてもらったレアグッズ「黄金の道上さん」を、わざわざ愛知から持参してきてくれたので、ステージに飾っていたところ、道上さんがこれを見つけて改めてご夫婦とグッズを紹介するオープニングに。
「この夫婦はどこでイベントを開いても来てくれるんです。東京でも来てくれてましたから!それとこの『黄金の道上』は、なんの記念で作ったかはっきり覚えていません。だけど本物の金だから、重たいんよ…(実際はメッキ)」
それから、大雨だった天気がイベント前に上がったことに触れ、晴れ男の道上さんが「こういう日に限って嵐を呼ぶアシスタントです」としおり姫を改めて紹介した。“嵐を呼ぶアシスタント”のしおり姫が、公開生放送デビュー時もどしゃ降りだったというエピソードを披露。そこからは、3月いっぱいで番組を卒業するしおり姫が、この日を迎えるまでの4年間を振り返っていくことに。
この日のイベントが公の場に登場する最後の機会ということもあって、トーク中も写真に収めておこうとリスナーがシャッターをきり、それにしおり姫が応えてピースサイン!思わず道上さんから、「今日は撮影会じゃありませんよ!」とツッコミが入る場面も(笑)。
会場に集まったリスナーからの質問に答えていく企画では、「卒業してこれからどうするの?」、「道上さんにしかられたりしたなかで印象に残っていることは?」と、しおり姫への質問が殺到。すべての質問にしおり姫が丁寧に答えたあと、道上さんが思い出話を織り交ぜながら笑いに変えていく。卒業直前のイベントとはいえ、決してしんみりした空気ではなく、終始明るくにぎやかな「おはパソ」らしい、いつもどおりの雰囲気だ。2人の話を聴きながら、うなずいたり大笑いしたり、ツッコミを入れたりと各々のスタイルで楽しむリスナーたち。なるほど、毎朝ラジオの前では、全国各地でこんなにも楽しそうな光景が広がっているのかと改めて気付かされた。
中盤、「おはパソウォーカー」を担当した編集の金山が呼び込まれ、本の制作秘話を明かす。さらに、「おはパソウォーカー」のライターでもあり、ABCラジオ「よなよな…」でパーソナリティを務める鈴木も登壇し、取材時の音声データを証拠に裏話を持ちかけ、道上さんの暴露トークがヒートアップ! 「おはパソウォーカー」を教科書に、番組の歴史を振り返ったり、制作秘話と本誌を照らし合わせながら楽しむひと時に。
そして道上さんは、本について「今まで後ろを振り返ったことがなく、前しか向いてこなかったので、この本のおかげで初めて40年も続けてきたことを実感でき感動しました」と思いを語ってくれた。
最後は、しおり姫からのあいさつ。「たくさんのお便りのおかげで私の人生に彩りが加わりました。『おはパソ』は私の人生の一部です」と、涙をこらえながら胸の内を語り、リスナーへ感謝を伝えた。
そしてもちろん、「六甲おろし」の大合唱で締め括り! 会場が一丸となって、阪神タイガースの優勝を願って歌うフィナーレに。
約1時間も終了予定時間を上回ったトークイベント後も、小さい子供から91歳の女性まで、リスナー一人一人と握手を交わし、サインと写真撮影に応える2人。サイン会の列は途切れることなく、「今日はどちらから?」と声をかけ会話を楽しみながらリスナーとの時間をたっぷりと過ごした。
この日に限らず、いつだってリスナーに寄り添ってきたからこそ、「おはパソ」は40年も続いてきたのだと深く感じられたイベントだった。
取材・文=大西健斗/撮影=松井ヒロシ/おはパソスタッフ=もてもてセンセ(奥村康治)、てっぺいP(竹内一平)、まるD(小川鉄平)、カブちゃん(大島早貴)
大西健斗