仕事帰りにふらっと一杯いきたいなら、京橋は最適。長年愛される老舗から、ユニークな店まで軒並みそろい、3軒以上はハシゴをしないともったいない個性店ばかり!そんな京橋のちょい飲み居酒屋から6店をご紹介。<※情報は関西フラリーマン専用Walker(2018年3月9日発売号)より>
牛からイタリアンまで100種以上のメニュー
「立ち呑み処 とん両」は、入りやすい雰囲気で1軒目にぴったり。店内で思わずくぎづけになるのが100種類以上もある魅力的なメニューの数々。一頭買いする近江牛を使ったメニューは「ステーキ」(650円)、「ビーフシチュー」(450円)など本当にそれでいいのか、と聞きたくなる価格だ。さらに鶴橋の市場などで仕入れる新鮮な魚介類やイタリアンテイストの一品など女性にも人気の料理がそろう。新作メニューはまず黒板メニューとしてデビューし、人気を獲得するとレギュラーに昇格する。
「近江牛のステーキ」(650円・手前)、「トマトガーリックトースト」(300円・奥)など。
店内のホワイトボードに書かれた、日替りのおすすめメニューも見逃せない!
混雑時、入口前には簡易のテーブル席を設置。こちらはセルフサービスで、料理を店内まで取りに行くのがまた楽しい。
「生ビール中(350円)に、揚げたての近江牛入りコロッケ(200円)を。そしてイタリアンテイストのミニピザ(200円)、生ハムアボカド(400円)で締めて1150円!」(編集部)
■立ち呑み処 とん両<住所:大阪市都島区東野田町3-2-11 電話:06-6353-4177 時間:16:00~23:00(LO22:30)、土日14:00~23:00 休み:なし 席数:テーブル約15席、スタンディング約25人 タバコ:喫煙可 交通:JR京橋駅より徒歩2分>
牛肉はすべて近江牛!レアな部位もあり
「肉処立呑処 多聞」は、一頭買いした近江牛の希少部位なども楽しめる人気店。オーナーは近江八幡で焼肉店も経営しているだけに、その鮮度は折り紙付き。仕入れ次第で登場するレアメニューも見逃せない!
「ツラミ」(手前・400円)、「すき焼」(中・450円)、「ホルモンミックス」(奥・350円)など。
「まずは焼肉といえばビール、ということでモルツ(300円)。塩かタレを選べるホルモンミックス(350円)、出合えればラッキーなカッパ(400円)で締めて1050円!」(編集部)
■肉処立呑処 多聞<住所:大阪市都島区東野田町3-2-11 電話:06-6356-5506時間:16:00~23:00(LO22:30)、土日祝14:00~23:00 休み:なし 席数:テーブル約8席、スタンディング約20人 タバコ:喫煙可 交通:JR京橋駅より徒歩2分>
その日のメニューはホワイトボードで!
「山ちゃん」のおすすめはなんと言っても新鮮な魚介類。鶴橋や中央市場で毎日仕入れてくる旬の味を、生で、焼いて、煮て、とさまざまな調理法で味わえる。カウンターの上に並ぶ、定番メニューも見逃せない!
オーナーは、名店「居酒屋 丸進」で修業後に独立。
「お造り盛り合せ」(650円・手前右)、「天然岩ガキ」(夏季のみ、550円・手前左)、「骨付きウインナー」(350円・奥)。
「生中(380円)で喉を潤し、渋めのアテ、ふぐ皮にこごり(300円)を。日本酒(300円)を追加したら、居酒屋の定番メニューえいのヒレ(200円)で、締めて1180円!」(編集部)
■山ちゃん<住所:大阪市都島区東野田町3-2-19 電話:なし 時間:17:00~23:30(LO) 休み:日曜 席数:スタンディング約20人 タバコ:喫煙可 交通:JR京橋駅北口より南東へ。徒歩3分>
一人でも楽しめる激安ホルモン焼肉
「ホルモン 徳いち」は、気軽に焼肉ができる一軒。40種類以上あるメニューのほとんどが1皿320円から430円という驚きのお値段。ホルモンの質にこだわり、ほぼ毎日羽曳野から仕入れている和牛のホルモンは鮮度も抜群だ。「マメ(腎臓)」(320円)や「ハツモト」(330円)などの珍しい部位も多い。店主のおすすめは独特の歯触りがクセになる「シビレ(すい臓)」(300円)。一人焼肉も大歓迎。客の半数近くが一人とか。1皿の量が少なめなので、一人でもいろいろな部位を味わえる。
立ち飲みが多いストリートの中で、席がある珍しい店。
中落ち、ハラミ、バラがセットになった人気メニュー。中落ち(写真左)は口の中で溶けるおいしさ。
ミノほど硬くなく、シャクシャクとした独特の歯応えが楽しめる。塩で食べると上品な味わい。
いろいろ食べられるよう1皿の量を少なめにしている。
「生ビール(400円)&生センマイ(430円)で開始します。焼き物は約5種のホルモン盛り合わせ(530円)を注文し、1360円で満足。生ビールをライス(200円)にすれば、1160円で焼肉定食に!」(編集部)
■ホルモン 徳いち<住所:大阪市都島区野田町3-2-18 電話:非公開 時間:13:00~23:00 休み:木曜 席数:15席 タバコ:喫煙可 交通:JR京橋駅より徒歩2分>
店主の人柄が愛され、開業からの常連が今も
「居酒屋 丸進」は、京橋で開業して50年以上になる古参店。夕方にはもう満員になるほどの人気だ。その中には開業時からのなじみ客が今も訪れる。これだけ長く愛されるのは、客を大事にするサービス精神と、店主の人柄。そして旨くてバラエティ豊かなアテの数々があるからだ。なかでも料理人歴45年という今福廣実料理長の作るひと手間加えた魚介メニューは人気が高い。お会計の時「計算間違ってるんとちゃうか」と言いたくなるほどの価格も酒好きにはうれしい。
店主の祖母の味噌汁をイメージし、イリコを使いダシをとっている。ほのかな甘味も絶妙。
アナゴを煮込み、ゼラチン質と共に冷やして固めた。崩しながら食べると濃縮された味が口の中に広がる。
赤いシャツが似合う西田さんは焼酎もボトルキープする、1985年から通う常連さん。
全面ガラス戸なので、カウンターに余裕がある場所を狙い入店を。
「まずは、焼酎水割り(260円)からスタート。アテは名物の湯豆腐(150円)、ファンの多い豚足(250円)、オーダー率の高いだし巻(200円)、シメにチュウハイ(250円)を注文して1110円!」(編集部)
■居酒屋 丸進<住所:大阪市都島区東野田町3-2-19 電話:06-6351-2154 時間:11:00~21:00(LO)、日祝11:00~19:00(LO) 休み:水曜、月1回連休あり 席数:スタンディング約25人 タバコ:喫煙可 交通:JR京橋駅より徒歩3分>
千円札一枚で楽しめる京橋の至宝店
JR京橋駅北口から東へ1分ほどにある通称“立ち呑みストリート”。10軒以上の飲食店が軒をつらねる中に、中島らもの名著「せんべろ探偵が行く」にも登場した「岡室酒店直売所」がある(せんべろとはわずか1000円でべろべろに酔えるという意味の酒場用語)。その名のとおり、同店は1000円でアテの2、3品と瓶ビールで酔えるお店だ。
混雑時には肩が触れ合いながら飲むような状況に。
まず、マスターおすすめの「おでんの湯豆腐」(150円)や「じゃがいも唐揚げ」(250円)をはじめ、ほとんどのメニューが300円以下というその安さに驚かされる。もちろん、安いからといって味に手抜きはない。ダシの味わいがしっかりと生きた「おでん盛り合わせ」(300円)や一番人気の「新鮮お造り盛り合わせ」(500円)など、アテのレベルの高さにもびっくりだ。
冬場だけでなくオールシーズン人気のおでん。タケノコなど5種入ってこの価格は驚異。
ホタテ、鯛、タコなど5種のお造りが盛られるお得なセット。注文マストアイテム。
酒屋の直売ならではの新鮮なビールも!
うれしいのは「酒屋がやってる店の特権」という製造間もないビールが飲めること。空冷と水冷を使い分け、絶妙なタイミングで客に出される。酒好きの気持ちを心底理解しているがゆえにできるサービスだ。客にとっては居心地のいいことこの上ない。千円札一枚で楽しめるこの店は、京橋の至宝と言いっても過言ではない!
安さと居心地のよさから、つねに笑顔の酔客であふれる。混雑時は外のテーブルを利用。
「まずはスーパードライ大瓶(440円)を注文。定番のマグロぶつ切り(300円)と串焼き盛り合わせ(300円)。さらに焼酎(300円)を頼んで、1340円でベロベロ!おでん&天ぷらはほとんどが1品100円なので、それを組み合わせるのもおすすめですよ!」(編集部)
■岡室酒店直売所<住所:大阪市都島区東野田町3-2-13 電話:06-6358-6598 時間:9:00~22:30(LO) 休み:水曜 席数:スタンディング約30人 タバコ:喫煙可 交通:JR京橋駅より徒歩2分>【関西ウォーカー編集部】
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