夫が逮捕され、妻も3時間の事情聴取…“夫婦のすれ違い”が「薬物に逃げる理由にはならない」担当刑事の言葉が胸に刺さる【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

夫の行動に気づけなかったのかと刑事から問われ、自分自身のことで精一杯だったと気づくレイナ。画像提供:Reinaさん

産後5カ月で夫が大麻所持により逮捕されるという実体験を描いた『出産から5ヶ月で夫がいなくなりました』。Reina (@Reina770) さんが連載する本作は、突然訪れた現実と向き合う妻の心情を丁寧に描き、多くの反響を集めている。今回は40~42話を紹介するとともに、事情聴取を担当した刑事の印象や当時の心境について話を聞いた。

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事情聴取で突き付けられた現実

『出産から5ヶ月で夫がいなくなりました』40-1画像提供:Reinaさん

『出産から5ヶ月で夫がいなくなりました』40-2画像提供:Reinaさん

40-3画像提供:Reinaさん

警察から連絡を受けたレイナは、幼い息子を連れて事情聴取へ向かう。自宅から押収された大麻について「心当たりはありますか?」と尋ねられるが、「ないです…」と答えるしかなかった。しかし、刑事は「普通に生活してたら、何か違和感だったり気になる行動ってあると思うんですがね」「本当になにもないですか?」と質問を重ねる。

その言葉を受け、レイナは産後の生活で自分自身のことで精いっぱいになり、夫へ目を向けられていなかったことに気付き、当時を思い返して涙を流す。

刑事が語った夫婦への思い

事情聴取は子育てや夫婦関係にも及び、レイナは当時の暮らしや、顔を合わせるたびに口論となり会話が最低限になっていたことを包み隠さず話す。それを聞いた刑事は、「旦那さんね、寂しかったみたいですよ」「家庭内のストレス、奥様からのプレッシャー、居場所の無さが原因で大麻に逃げてしまったと」と説明する。

一方で、「夫婦は他人同士なので、うまくいかないときがあるのも当たり前。でも、それは薬物に逃げる理由にはならない」とはっきり伝えた。

さらに刑事は、大麻は再犯率が高く、釈放後こそが本当の始まりだと話し、「あなたが笑って暮らせるような選択をしてほしい」と個人的な思いも口にする。その言葉を胸に、レイナは今後の人生について考え始めるのだった。

複雑だった当時の心境

事情聴取についてReinaさんは、「事情聴取は3時間ほどかかりました。担当刑事さんは最初は威圧的で怖い印象でしたが、疑いが晴れたあとは穏やかで優しい雰囲気でした」と振り返る。

また、夫が薬物へ逃げた理由を聞いた当時については、「情けないなという気持ちが一番強かったです。ただ、私にも原因があったのかもしれないと思うと、彼だけを責めることはできず、とても複雑な心境でした」と語った。

夫の逮捕という衝撃的な出来事だけでなく、その後に向き合う葛藤や選択まで描く本作。読者にさまざまなことを考えさせる実話エッセイとなっている。

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■取材協力:Reina(@Reina770)

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