犬は飼い主に従順だが、猫は飼い主を従順にさせる不思議な生き物だ。そして、飼い猫への愛の深さは言葉では語り尽くせない。今回紹介する漫画は、猫を飼って初めて知った「愛の重み」を描いた、深すぎるコミックエッセイだ。人間の愛の重みは果たして猫に届いているのだろうか?全世界の“愛しき下僕”に贈る、共感度マックスの漫画である。
本作『あいしてるよ、M氏』を描いたのは、2024年11月にpixiv月例賞優秀賞を取ったmaxぽんぽん丸(@o0TM8mta5D4jom)さんである。“M氏”というのは、maxぽんぽん丸さんが飼っている猫の名前である。M氏は生後3カ月というまだ小さな子猫のときにやってきた。小さな体でちゃんと呼吸ができているのか心配で、中学生だったmaxぽんぽん丸さんは暇さえあればM氏の呼吸数が正常か、カウントしていたという。
M氏がやってきて数日後、maxぽんぽん丸さんはM氏のごはんの用意をしながら、泣きながら思ったという。「M氏がいなくなればいいのに…」と。“ずっといてほしい”ではなく、“いなくなればいい”…?なぜ彼女はそう思ったのか?そこには読者共感の深~い理由があった。
本作を読んだ読者からは、「やっぱりみんな同じところで悩むんだなぁ。私だけじゃないんだ。それがうれしかったです」という声や「私も毎日同じ気持ちで愛猫たちと過ごしています。大きい愛といつかくる大きい絶望…今を大事に生きていきたいですね」という声が届いた。そのほか、「考えるだけでつらい」「泣けてきます」と読者の涙もさそった本作について、maxぽんぽん丸さんに話を聞いてみた。
――M氏への深すぎる愛が伝わってくる作品でした。M氏のすべてが愛しいと思いますが、ベスト3を教えていただけますか?
第1位は「小さいアゴ」で、第2位は「不思議な寝相」です。そして第3位は「走り回ったあとの温まって柔らかくなった肉球」です!
――なかなかマニアックなラインナップですね(笑)!私も猫を飼っていますが、“いつか訪れるであろうその日”を覚悟するたび、泣けてきます。本作を読んで改めて“今”を大切にしようと思いました!
想像だけで胸が苦しくなりますよね。悲しい分だけ愛しているんだと思うと、そんな愛しい存在と毎日過ごせていることはとんでもない幸せなんだと改めて実感します。私も今を大切に、M氏と楽しく過ごします!
生き物を飼っていると、“いつか来る別れ”というのは避けては通れない。愛猫への愛が大きければ大きいほど“いつか来る絶望”を思うと胸が張り裂けそうになるが、“今”目の前にいる愛猫からもらっている“尊い幸せ”を目一杯感じて、大切に過ごしたい。
maxぽんぽん丸さんはSNSにて素朴な日常漫画を投稿しているが、地味に笑いを誘う内容だったり、油断していると突如深い内容に刺されることもあったりと興味深い!2024年11月にpixiv月例賞優秀賞を取った作品『マグカップ』は読者の共感を誘い、「今、まさに同じことに気がついて距離を取っています」「わかる…刺さりました」「私は気がつくのに10年かかりました…」などの声が寄せられた。そのほかにも大きな共感を読んだ作品もあるので、ぜひ読んでみて。
取材協力:maxぽんぽん丸(@o0TM8mta5D4jom)
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