音楽を通じ、フランス語圏の国々との文化交流をはかる「Tokyo Walker海外交流コンサート“TANDEM”」。4月度は代官山のライブハウス「晴れたら空に豆まいて」にて、今フランスで最も注目を集める若手本格派シャンソンシンガー、ジュリエット・アルマネとシンガーソングライターの奥華子が共演した。
事前インタビューにて「どんなコンサートになるのか想像できませんが、とても楽しみ!」と語っていた奥さん。アニメ映画「時をかける少女」の主題歌「ガーネット」の大ヒットで知られる彼女だが「フランス人のお客様が多いと聞いているので、メロディー聴いてもらう視点で曲を選びたいと思う」と話しており、その選曲にも注目が集まっていた。
ジュリエットは今年2月に、ファーストアルバム「Petite aAmie (小さな恋人)」がフランス版・グラミー賞とも称されるヴィクトワール賞を受賞し、いまフランスでもっとも注目されているアーティスト。そんな2人のコラボとあって、会場の9割はフランス人のゲストという異色の空間に。
まずは奥さんが登場し、前途の「ガーネット」や「変わらないもの」を演奏。さらに「フランスのみなさんも知っているかも」と、自身が歌うCMソングや名曲「涙そうそう」のカバーも披露した。
続いてはジュリエット。「L'amour en solitaire(孤独な愛)」や「L'Indien(インディアン)」、「Alexandre(アレクサンドル)」など、ファーストアルバムに収録されているものを中心に9曲を熱唱。時おり客席を巻き込みながら、しっとりと歌い上げる。
ラストはジュリエットが奥さんを呼び込み、シャンソンの名曲「ばら色の人生」をセッション。日本語とフランス語で交互に歌い、それぞれの持ち味が響き渡る。ゲストらも、ゆったりとリラックスした表情で聴き入っていた。
さまざまなアーティストたちの化学反応を体感できる「Tokyo Walker海外交流コンサート“TANDEM”」。 次回は5月31日(木)と6月1日(金)に、大阪&東京でシルヴィ・バルタンと八代亜紀の共演が決定。公演の詳細は下記をチェックして。
金城和子