「実家を売りたいが親族間で意見が割れている」「老朽化が激しく一般の不動産会社に断られた」など、空き家を処分したくてもできない背景には、物理的な破損や複雑な権利関係といった“深いワケ”が存在する。
一般的な不動産会社は、手間がかかるわりに仲介手数料が少ない「訳あり物件」を敬遠しがちだ。その結果、所有者はどうすることもできず、害獣被害や不法侵入のリスクを抱えたまま放置せざるを得ない「実家じまい難民」となってしまう。
どんな「訳あり物件」もワンストップでまるごと買取
こうした“売りたくても売れない”課題を抱えた不動産に特化し、解決策を提示しているのが株式会社ネクスウィル(NEXWILL)だ。
同社が展開する買取サービス「ワケガイ」の最大の強みは、以下のような深刻な訳あり物件であってもワンストップで買い取ることができる点にある。
権利トラブル
:共有名義で揉めている、未登記のまま相続された物件。
物理的ダメージ
:雨漏り、シロアリ、床抜け、残置物(大量の家具・ゴミ)放置物件。
法的制限
:再建築不可の物件、事故物件。
従来であれば、処分業者・弁護士・リフォーム業者へ個別に相談が必要だった煩雑な手続きを、すべて一括で引き受けて解決できる。
株式会社ネクスウィル・都築華さんに聞く!訳あり不動産を再生させる「ワケガイ」の裏側
現場ではどのようにして「買えない物件」を動かしているのか。株式会社ネクスウィルの都築華さんに、同社独自のスキームとノウハウを聞いた。
――「訳あり物件」を買取・再生するビジネススキームはどのようになっているのでしょうか?
都築さん:他社が手を出せない難しい物件であっても、再度市場に流通できるように必要に応じて権利整理や残置物の処分などを自社にて行なっております。
――所有者間で意見がまとまらないなど、親族間のトラブルにも入るのでしょうか?
都築さん:はい、積極的に介入して整理を行います。たとえば「兄は売りたいが弟は反対している」という場合、まずは売却に同意しているお兄様の持ち分(共有持分)だけを弊社が買い取ります。その後、弊社が当事者となってほかの所有者様と話し合いを行い、意見をまとめて物件全体の権利整理を進めていきます。
――さすがに「買いたくない」「買い取れない」物件もありますよね?
都築さん:買い取りが難しい物件も存在します。しかし、所有者様にとっては「解体費用を払って更地にするよりは安く処分したい」というニーズがあります。そのため、解体コストよりも抑えた『有償引き取り』という形で引き取らせていただき、弊社側で責任を持って処分や利活用に回す仕組みも整えています。
官民連携で「放置空き家」を地域活性化の資産へ再生
買い取られた空き家は同社で権利関係の整理、残置物の処分や登記情報の整理などを行い、投資家への売却や賃貸戸建て、移住者向け物件として市場に再流通させられる。
さらにネクスウィルは、全国の自治体と空き家対策に関する連携協定を相次いで締結。老朽化により長年凍結状態だった空き家を流通させるほか、移住施策の一環として空き家を利活用したお試し移住用の賃貸物件の展開も進行中。官民連携で放置空き家を地域の資産へ再生させる先進的なモデルとして高い注目を集めている。
あきらめる前にプロの力を借りる選択を
所有しているだけで税金や維持管理費が奪われ、近隣トラブルのリスクまで抱え込む「放置空き家」。親族間の不仲や激しい老朽化を理由に「もう手遅れだ」とあきらめる前に、複雑な権利関係や再生ノウハウを持つ専門業者へ相談することが、実家じまい難民から脱出する最初の一歩となりそうだ。
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