詐欺に騙された!?「困っている家族」を演じる家族総出の“ガソリン代詐欺”に驚愕!世界のどこでも「うますぎる話は疑え!」【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

ガソリン代がないという親子連れ。彼らが提案してきたこととは…?kasutera(@kasutera5)

「おーい、そこの君!」突然止まった車の運転席から、見知らぬ男性が声をかけてきた。車内には妻らしき女性と子どもの姿もあり、男は「急にごめんね。ちょっと頼みがあるんだ」と話し始める。しかし、この一家の正体は巧妙な“ガソリン代詐欺”の常習者だった。子ども連れという安心感を利用し、「旅行中でガソリンがなくなりそう」「カードが使えない」などと困っている様子を見せながら、最後には“おいしい話”を持ちかけてくるのだ。アメリカ・ロサンゼルス在住で、アクターや日英両方の声優として活動する漫画家・kasutera(@kasutera5)さんが実際に遭遇した、油断ならない詐欺の数々を聞いた。

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子ども連れでも信用できない!?“困っている家族”の正体

ガソリン代詐欺_P01kasutera(@kasutera5)

知らない車が急に止まって、話しかけてきたkasutera(@kasutera5)

子ども連れだから悪い人ではない、という先入観は捨てようkasutera(@kasutera5)

対応に困っていたkasuteraさんのもとへ、アメリカで親しくしている友人2人が到着。事情を聞いた友人は、すぐに「あれはああいう詐欺だ」と見抜いた。「うますぎる話はまず疑えよ」と冷静に忠告する友人がいる一方、もう1人は詐欺師を前に激怒。ケンカを始めるほどだったという。

kasuteraさん自身、この手の詐欺には2回遭遇している。1回目は男性2人組、2回目は子ども連れの夫婦だったが、手口は驚くほど同じだった。「旅行中でガソリンがなくなりそう、でもカードが不具合で使えない、だからこのジュエリーを現金で買ってくれ」というストーリーまで共通していたという。「もう本当に何から何まで一緒で、2回目は聞きながら笑いそうになりましたよ(笑)」と振り返る。「『本当は○ドルなんだけど安く売るよ!』って強調するところまで一緒でしたから。そういうフォーマットがあるんでしょうね」。

相手が家族連れかどうかにかかわらず、困っている様子と“お得な話”を組み合わせる。それが彼らの決まった手口だったようだ。

残高900ドル増加!「これは本物」と信じた瞬間…

さらにkasuteraさんは、“偽チェック詐欺”にも遭遇している。ある日、ATMを使おうとしていると、手にチェック(小切手)を持った見知らぬ男性から声をかけられた。男性は「銀行口座が凍結されていて使えない」と説明し、「このチェックを君の口座に入金してから、その分を現金で渡してくれないか?」と頼んできたという。

困っているのならと引き受けたkasuteraさんは、渡されたチェックをATMから自身の口座へ入金。金額は900ドルだった。残高を確認すると、確かに900ドル増えている。「そこで、900ドルを現金で引き出して、彼に手渡しました」。男性は800ドルだけを受け取り、残りの100ドルはお礼として渡して去っていった。「人助けができたうえに100ドルももらえた」。そのときは、まさかこの出来事が大きな被害につながるとは思わなかった。

「100ドル儲かった!」から数日後、口座に異変が…

ところが数日後、口座の残高が900ドル減っていることに気づく。確認すると、ATMで入金した男性のチェックが偽物と判断され、無効になっていたのだ。実はチェックは、入金されてすぐに本物かどうかが確定するわけではない。「チェックは振り込まれてから数日間は“保留扱い”になり、チェックの真偽が明らかになるまで時間差があるのです」とkasuteraさん。保留中でも口座残高には入金額が反映されるため、増えた数字を見て「本物だ」と安心してしまったという。

しかし実際には偽造されたチェックで、kasuteraさんが男性に渡した800ドルだけが手元から消える結果となった。「100ドル儲かった!」と喜んだはずが、現実は800ドルをだまし取られていた。「しばらく悶えました(笑)」と、まさかの結末を振り返る。

“うまい話”の前では、世界共通の警戒心を!

家族ぐるみの“ガソリン代詐欺”から、親切心につけ込む“偽チェック詐欺”まで、kasuteraさんがアメリカで経験した出来事は、どれも「まさか自分が」と思うような場面から始まっている。「みなさんも、海外で知らない人のチェックを振り込むのは絶対ダメですよ!」と注意を呼びかけるkasuteraさん。日本でもさまざまな詐欺が問題となっているが、「うまい話には裏がある」という教訓は国が違っても変わらないようだ。

kasuteraさんは、こうしたアメリカでの驚きの体験を「アメリカあるある」として漫画化。日本とはあまりに違う規格外の出来事から、「意外と世界共通なのかも」と思わず笑ってしまうエピソードまで、月に1~3本のペースで発表している。

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■取材協力:kasutera(@kasutera5)

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