熱狂的ファンも!甲冑で踊る名古屋の“イケメン武将隊”が人気

東京ウォーカー(全国版)

今、名古屋のイケメンが注目を集めている。しかも、モデルやタレントではなく、なんと“イケメン武将”。週末のイベントには1000人以上の見物客が詰めかけ、地方のイベントにも遠征する“追っかけ”ファンが出るほどの熱狂ぶりだ。

この“イケメン武将隊”、正式名は「名古屋おもてなし武将隊」。2010年に開府400年を迎えた名古屋市が、観光促進の一環として2009年11月に結成したもの。織田信長や豊臣秀吉など、かつて天下に名を轟かせた武将にゆかりの地であることから、日本一の“武将の聖地”としてこの武将隊が作られたという。

結成メンバーは、武将6人と陣笠隊4人の計10人で、武将は織田信長・豊臣秀吉・徳川家康といったいわゆる“三英傑”のほか、前田利家・前田慶次・加藤清正などゆかりのある6人。「それぞれが武将について勉強しており、外見はもちろん、生い立ちや名言など、中身もなりきっているのも人気の理由では」と話すのは名古屋おもてなし武将隊事務局広報担当者だ。

例えば織田信長は、威圧感があり、6人のリーダー的存在。豊臣秀吉はひょうきんな仕草や発言でファンを笑わせたり、懐からわらじを出すなど、有名なエピソードに沿ったパフォーマンスも。“かぶき者”で有名な前田慶次は、甲冑も髪型も派手で、自由人らしく振る舞うなど、きめ細かな設定なのだ。

そして、近年の草食男子とは違う“力強さ”も人気の一つ。土・日・祝日に名古屋城で披露される「おもてなし演武」では、武将たちが20キロもの甲冑をつけて本気のダンスを見せる人気イベント。刀を使った殺陣風のダンスや、名ゼリフを叫ぶイベントには、毎回1000人以上が訪れ、拍手が鳴り止まないほど。「地方遠征やイベント会場まで追いかけてお見えになるファンの方もいますね」(同広報)と話すなど、その熱狂ぶりは確かなようだ。

同隊の中でも、一番人気があるのが織田信長。二番人気が前田慶次、次が加藤清正…と、やはり隊の中でも特にイケメンの武将が人気が高いよう。「10代〜30代の女性ファンが中心ですが、歴史をテーマにしていることから年配層のファンも多くお見えになりますよ」と同広報。現在は平日も名古屋城で記念撮影や観光案内をしているほか、名古屋駅からほど近くにある「猿カフェ」では、武将隊とコラボした「武将メニュー」を考案するなど、幅広い活動を行っている。

「東京・大阪などでもおもてなし演武を披露したほか、今年は上海万博にも出演し、名古屋を広くPRしていきたいですね」と同広報。ゴールデンウィーク中も武将たちは日替わりで名古屋城へ“出勤”する予定。実際に東京や大阪など各地でファンも広がっており、名古屋で生まれたニューヒーローの人気はまだまだ過熱しそうだ。【東京ウォーカー】

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