時にかわいく、時に凛々しいクラスメイトに心惹かれる少年。けれど、そのクラスメイトはどれだけ知り合っても「性別不詳」で……。
生物的な性別や自認するジェンダーなど、見かけや振る舞いだけではわからない人の性。どちらともつかない出で立ちのクラスメイトと、その性別がわからないまま好きになった少年の青春を描く創作漫画が、矢尾いっちょ(
@1203Yao
)さんのオリジナル作品「どっちかわからないクラスメイト」だ。2020年からX(旧Twitter)で発表をはじめ、現在はAmazon Kindleインディーズの無料電子書籍シリーズとして全5巻(2026年9月現在)が公開されている同シリーズ。作品のあらすじとともに、作者の矢尾いっちょさんに同作の制作背景についてインタビューした。
本作に込めた想いとは?
中性的なキャラクターに昔から魅力を感じていたという作者の矢尾いっちょさん。純粋に「描いてみたくなった」のがきっかけで、本作「どっちかわからないクラスメイト」を制作したという。そこから「男か女かわからないという設定にして、読者にも考察ができる形にすれば続き物としておもしろいのではないか」と考え、本格的な執筆へとつながったそうだ。
かわいさと凛々しさを併せ持つ愛川さんのビジュアルには、特別なこだわりがあるという。「ヘアアレンジもできるミディアムショートくらいであることや、寛容さを抱かせる穏やかな目から決めていきデザインを固めていきました。眉毛の太さは最後まで悩み、友人などにも相談した結果太い眉にしましたが、今ではお気に入りのチャームポイントです」と、キャラクター誕生の裏側を明かしてくれた。
日常のニヤけるやり取りを描きながら、性別をめぐる葛藤にも向き合う本作。描くうえで意識している部分について、矢尾いっちょさんは「性別の問題はいまだ正解を出せていないことも多く、そこには苦しんだりしている人もたくさんいます。それを踏まえたうえで、今作はできるだけたくさんの読者に楽しんでほしいのでコミカルな雰囲気に、しかし茶化してしまうことなく真剣に向き合うストーリー作りを心がけた作品です」と本作に込めた想いを語る。
最後に、矢尾いっちょさんは「よろしければ、愛川さんと正保くんたちの行く末を見守っていただけるとうれしいです」と読者に向けてメッセージを寄せてくれた。日常のクスッと笑えるやり取りを楽しみながら、性別というテーマにも向き合える本作。2人が紡ぐ今後の展開を、ぜひ温かく見守ってほしい。
取材協力:矢尾いっちょ(@1203Yao)
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