自治会のなかにある子ども会は、子どものためとはいえ親の負担が大きい。自身の体験を赤裸々に描いた『子ども会の役員が再び回ってきた話』の作者である新庄アキラさん(@shinjo_akira)に話を聞いた。
役員決めで3時間の沈黙
次年度の役員決めで、未経験者の三浦さんが「来年度は学校のPTA役員をやるので、できません」と爆弾発言をした。PTA役員は子ども会役員を免除される規定があるのだ。誰も立候補せず気まずい沈黙のまま3時間が経過し、あみだくじの結果、破天荒キャラの松子さんが会長に決定する。無難にやり過ごしたいと思っていた新庄さんの予想に反し、松子会長は「内容盛りだくさんで、子ども会を盛り上げていく!!」と月1回の企画開催を決定してしまう。
長男が入学した当時は「兄弟のうち一度役員をやればもうやらなくていい」という話だったが、子どもの減少でまさかの2周目を経験することになったという。少子化や「抜けたいけど抜けられない」葛藤など、大変だったことをあえて笑いに変えておもしろおかしく描くことにこだわったと新庄さんは語る。実在の人物がモデルの松子さんは、暴走しながらも憎めないキャラクターになるよう工夫したそうだ。
「いらない派」が語る子ども会のあり方
毎月の企画は、いろいろな意見があり決まるまでが大変だったが、子どもたちが楽しむ姿を見てすべて報われたように感じたと振り返る。普段関わりのない地域の人と話す機会を持てたことはよかったという。
一方で、親同士のトラブルばかり耳にするため個人的には「いらない派」だと明かす。運営方法が30年前とほとんど変わらず、「自分たちの代で変えるのは避けたい」という空気のまま形だけ引き継がれてきたことが、母親の大きな負担になっていると指摘する。それでも地域や子ども同士のつながりには価値があるため、負担を減らしてカジュアルな形に変えられれば「アリ」なのではないかと思いを語った。
現在は身近なものをテーマにしたギャグ漫画を描いており、30代、40代女性が共感できる電子書籍『家を建てたら自治会がヤバすぎた』『転職したら職場がヤバすぎた』も発売中だ。
画像提供:新庄アキラ(@shinjo_akira)
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